グッド・ジョブ 媚薬 5部52 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

亮やはり機内食には満足していなかった。
「マギー、キャビンアテンダントのスカートもう少し短いほうがいいですよね」
通路側に座っていた亮は後ろに反って目線を下げて言った
「そうね、男性は喜ぶわ」
いつもレザーのミニをはいているマギーは亮の意見に同意した
「マギーのミニはいつも喜ばされています。峰不二子みたいで」
「うふふ、ありがとう。亮」
そう言うとマギーは飛行機に中と言う安心感で深く眠った
「いまだ」
亮は自分とマギーの前のテレビをつけて同時に2つ映画を観て
見邪気に笑った
~~~~~~~~
「ねえ、36Cに座っているお客さん素敵よ」

「うん、なんか魅力的よね」

「でも、隣の白人の女性彼女だよね」
3人キャビンアテンダントがギャレーで話しをしていた
「どうしたの、みんな?」
ギャレーのカーテンを開けて秋山良子が入ってきた
「36Cの男性が素敵だって言う話をしていたの」
「本当?」
良子が嬉しそうに笑って客席を見ると
「あら」
~~~~~~~~
「團さん」
亮が夢中になって映画を観ていると秋山良子が声を掛けてきた
「あっ、また会いましたね。秋山さん」
「今日はビジネスクラスじゃないんですか?」
「予算の関係です」
亮はバツが悪そうに言った。
「あっ、失礼しました」
「秋山さんは向こうの係りですよね」
亮が前のほうを指差すと
「え、ええ」
亮はどうして秋山が後ろの席に来たか不思議だった
「そうだ、昨日沙織さんと会いました」
「えっ連絡取られたんですか?」
良子は驚いた様子で返事をした
「たまたま築地病院に行ったら彼女が担当医だったんです」
「築地病院ですか、再会できてよかったですね」
「そうだ、今度3人で食事しませんか?時間が有るときに連絡をください」
亮は美宝堂の名刺を渡し、良子はどう返事をして良いか悩んだまま
ギャレーに戻った
~~~~~~~
ギャレーに戻った良子に細川珠美が話しかけた
「ねえ、秋山さんちょっと話をしていたでしょう、知り合い?」
珠美は亮と良子2人の関係が気になった
「ええ、昔の知り合い。彼の名前は團亮、美宝堂の息子さんよ」
「ええ!美宝堂!」
珠美は笑いを抑え切れなかった
「どうしたの?細川さん」
嬉しそうにしている珠美を見て周りのキャビンアテンダントが聞いた
「なんでもない」
そこに36Cのコールが鳴った
「あっ、私が行って来る」
珠美が跳ねるようにギャレーを出て行った
~~~~~~~
「シャオメイ、ガイドの依頼が来たぞ」
「本当!」
「日本人の女性で日本語ガイドとボディガードが出来る男を希望だ
3時にホテルに迎えに行って夜にはマカオへ行くそうだ」
「了解、ありがとうお父さん」
小妹は笑顔で空を見上げた
「亮、早く来い!」
~~~~~~~
「お呼びですか?」
珠美が亮の座席に上のボタンを解除した
「はい、香港のガイドブックか地図がありますか?」
「はい、観光マップはございますがガイドブックは・・・」
「そうですか、じゃあ地図だけでもください」
「はい、少々お待ちください」