官能小説 グッド・ジョブ 媚薬 花達の復讐 97 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

そこへ明美がトイレ出てきた

「さあ、行きましょう」

「はい、家は何処ですか?」

「代官山よ」

「良い所に住んでいますね」

「うふふ」

亮と明美はタクシーに乗って青山に向った

「あれ?美喜さん英語しゃべれたっけ」

亮はタクシーの中で呟いた

「ん?何か言った?」


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「こんばんは」

ボビーは美喜に日本語で声をかけた

「こんばんは、大丈夫よ英語で」

美喜は英語で答えた

「良かった、日本人の女性と話をしたかった」

「残念、私は半分アメリカ人よ」

「そうか、道理でスタイルがいいと思ったよ」

ボビーは美喜の全身を舐めるように見た

「ありがとう」

美喜は親しげにボビーの手を握った



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亮はタクシーの中で林玲にメールを送った

「麻実は僕に助けを求めてきた、彼女を救い出したい」

「なるほど彼女を救い出せば情報が取れるわね」

1221号室の林玲はメールを送った

「林玲、例の目薬を使え」

「了解。こっちに何時ごろ来る」

亮はメールを読むと明美の方を見た

「どうしたの?亮」

「いや」

亮は明美と一緒青山の教会でシャンプーを買うまでは

離れられなかった

青山の教会中には明美が入り口に立っている

若い女性に声をかけるとにっこり笑って

明美と亮を中に通した。


中では男を取り囲んで数人の男女が本を読みあっていた

「聖書を読む会かな?」

亮が独り言を言うと、入り口にいた女が

どうぞ、そう言って祭壇の脇のドアを明け

そこにはさっきいた男女とは明らかに別の人種の男女が数人いた

亮は明美に2万円をこっそり手渡し

それを女に渡すとグレーの250mlのボトルに入った

シャンプーを明美に渡した

二人は無言で教会を出ると

タクシーを拾いに青山通り向った

「やった亮、今夜は楽しめるわよ」

「明美さんこれって麻薬じゃないのかな?」

「そんなことないわよ、麻薬をわざわざシャンプーにしないわよ」

「そうか」

青山墓地の下の道路

「そうだ、あなたに僕の本名をまだ言っていませんね」

「ええ」

「團亮です」

「私は・・・」

明美は躊躇すると亮の首に手を回しキスをした

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六本木の一文字の部屋では

ジャパンテレビの四条美奈代とベッドで抱き合っていた

「ねえ、最近お気に入りの麻実という女は?」

「ああ、別れた」

「あら、また飽きたの」

「いや、あの女は外人が好きらしい」

「うふふ、大きいあそこが好きなのね」

「最近いい話が無いか?」

「ええ、大阪と京都の殺人事件の情報が入ってきたわ」

「うん」

「大阪の自爆の犯人の体内から薬物が見つからなかったわ」

「うん」

「よほど強い洗脳を受けていたみたいね」

「京都は?」

「京都の方は狙撃をした場所の特定ができなくて捜査は難航しているわ」

「ふーん、日本の警察もたいした事は無いな」

「ええ、日本はテロに慣れていないみたいね、

 お陰で円安もなってしまったし」

「ああ」

一文字は仰向けになってニヤリと笑った


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