官能小説 グッド・ジョブ 媚薬 花達の復讐 91 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「これでブラウン捜査官が少しは動きやすくなったでしょう」

美咲がホッとしたように言った

「ええ、早く捕まえることができるといいんですが」

「問題はやつらの次のターゲットね」

「はい」

「ブラウン捜査官は今日こちらへ着いたら、日本にいるFBIの

 お仲間に挨拶するそうだから、明日日曜だけれど打ち合わせ

 お願いできるかしら」

「日本にFBIがいるんですか?」

一恵が驚いて聞いた

「居るみたいね、うふふ」

美咲が答えると

「美咲さん了解です。じゃあまた明日」

「ごめんさい、亮。危険な仕事させて」

「いいえ、危険な仕事をしているのは僕の周りの女性達です」

亮が美咲と握手をすると美咲の全身が熱くなった

「亮さん、どうして私をここに連れてきたんですか?」

「実は僕たちの仲間はマギーたち裏の世界の人います、

 FBI捜査官の目が彼女達に行かないようにお願いしたいんです。

幸いあなたはブラウン捜査官と面識があるし」

「わかりました、がんばります」

一恵は自分がどう動くべきかわかってうれしかった

亮と一恵が汐留のホテルでジャネットとブルックを

乗せて成田へ向って走り出した

途中成田駅で一恵は車を降りた

一恵の実家は稲敷市の霞ヶ浦沿いで交通の便が悪く

陸の孤島といわれている場所だった

「ジャネットごめんなさい、飛行場へ見送りにいけなくて

 私母に会っていくわ」

「ううん、楽しかったわ、ありがとう一恵」

「ジャネットあなたの映画楽しみにしているわ」

「今度は主役じゃないけど。いつか主役を射止めるから」

「がんばって」

2人は手を握り合って別れを惜しんだ


一恵は実家の母親に会ってお墓参りに行く途中

国道号線の裏道を通ると一恵が

「お母さん、あの工場動き出したの?」

「うん、何をやっているんだか、時々石鹸のような臭いがするんだけど」

「そう、何の工場かしらね」

2人が墓参りを終えると母親が

「一恵いつもお金を送ってもらって助かっているよ」

「ううん、お父さんとお母さんが一生懸命働いて

 一葉学園に入れてもらったから」


「アメリカへ出張するほどのいい会社に入ったのは一恵の努力だよ」

一恵は一文字の秘書を辞めてアメリカに逃げた事を話していなかった

「ねえ、お母さん東京で一緒に住まない?」

「すまないね、人がごちゃごちゃしている東京は住めないよ

 このままお父さんのお墓守をさせてくれ」

「そう、一人暮らしが辛くなったら連絡して」

「一恵が時々こうして墓参りに来てくれるだけでいいさ」

「お母さん・・・」

「今日は泊まって行けるんだろう」

「う、うん」

一恵は明日の打ち合わせが気になっていた

「じゃあ、またね。亮」

ジャネットは亮に抱きついて長いキスをした

「うん、元気でねジャネット」

「亮、愛しているわ」

「僕も愛しています」

2人は強く抱き合っていると

次々通る旅行客が2人を見て行った

「ジャネットみんなが見ています」

亮はジャネットから離れると

「ああん、もう時間ね」

「はい」


ジャネットはブルックとハグをすると

「今夜は2人きりね、がんばってブルック」

「ありがとう、ジャネット。亮を夢中にさせるわ」

「負けないわよ、ブルック。うふふ」

親友の2人は微笑みながら別れジャネットは手を振りながら

出国口へ消えていった


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