官能小説 グッド・ジョブ 媚薬 花達の復讐 12 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

市ヶ谷の家に戻った


一恵と林玲が片付けをしていた


「今夜、亮さんは家に戻らないのかしら」


一恵が林玲に聞くと


「うん、戻らないよ、さっき飯田のお母さんが言っていた、


 女のところへ行ったんだって」


「そう」


一恵は嫉妬と落胆の気持ちで複雑だった





「香港ではどうだった?彼」


「もてていたわ、でも修行中だったからエッチはしていなかったみたい」


「そうね」


「大丈夫よ。亮は一恵の事頼りにしているから」


「そうかしら」


「生涯使えます、なんて言われたら、男性はメロメロよ」


「ええ、でもその気持ちは本当よ」


「私もずっと一緒にいたいな」


「あら、林玲も惚れちゃった?」


「ううん、兄貴としてよ」


「一緒にいれば良いのに」


「でも仕事だから、用が済んだらどうなるか分からない」


林玲はさびしそうな顔をした


「良くわからないけど、大変な仕事なんだね」


「うん、国のVIPの命を懸けて守るのが私の一族の使命よ」


「えっ?国のVIPって中国でしょ」


「うん」


一恵は首をかしげた









亮はゴールドの前に着くと


「いらっしゃいませ」


ボーイに店の入り口で頭を下げられると


「團亮と申します。猪狩さんは?」


「あ、はい」


亮は裏口から入った女性の控え室の脇を通り


事務所に案内された


「團亮です」


「はい、話はオーナーに伺っております。よろしくお願いします」


猪狩は丁寧に挨拶をした


「こちらこそよろしくお願いします」


「ほほう、綾さんが惚れ込む訳だ」


「はい?」


「いや、團さんは良い男だ」


「ありがとうございます。ところで猪狩さん体調が悪いと聞きましたが」


「そうなんです、だんだん夜の仕事が辛くなってきて


 起きていられないんです」


「猪狩さんおいくつですか?」


63歳です」


「まだ若いじゃないですか、疲れやすいんですか?」


「ええ」


亮はカプセルの入った瓶を渡した


「昔の徳川家の将軍の飲んでいた漢方です。お試しください」


「ほう、将軍ですか」


「あはは、信じていないでしょう」


「いや、いまどき漢方かと思いましてね」


「私はずっと漢方の研究をしていましたが


 身体にやさしいですよ」


「なるほど」


亮は瓶の蓋を開けて一錠を手に取ると


亮は手を仰向けに差し出しだした。


猪狩は口の中にカブセルを入れて


近くにあったお茶でぐっと飲んだ


「一日一カプセルで良いですから忘れずに」


「はい。ありがとうございます」


「ところで、売り上げの件ですが」


「はい、最近でソープ嬢になる若い娘が減ってしまって」


「収入はキャバクラより良いんですよね」


「もちろん、うちなら100万以上は確実です」


「分かりました」


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