官能小説 グッド・ジョブ 媚薬 血の聖餐 55 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「王大人、ありがとうございます」

後から劉文明が姿を現した

「殺してのよかったのに、あいつは評判が悪い」

「いや、殺せば早いが。亮が苦しむ」

「そうか、文明はそうとう亮が可愛いらしい」

「はい、彼は中国と日本の架け橋になる男です。

中国が最も信頼する日本人として」

「ほほう、ぜひ会ってみたいものだ」

「はい、大人の店につれてきます」

「あはは、待っているぞ」



ブルックの話し合いは進み

サイモンがプロデュースをして

デビュー計画を立てロイが資金計画を立てることになった

「おめでとう」

ブルックとジャネットは抱き合ったが

亮とブルックは心から喜べなかった



「ところでジャネット」

スティーブは笑顔で声をかけた

「はい」

「実は今度僕が音楽プロデュースする映画があるんだが

 出てみないか?」

「えっ?映画」

「君の美しさはアップで見られる映画が良いと思う。舞台が良いかな?」

「いいえ、ぜひ出てみたい」

ジャネットは飛んで喜んだ



「ところで、資金計画だが」

ロイが言うと

「こんばんは、みなさん」

後から女性の声が聞こえた

それはとてもゴージャスなブロンドの30歳代の女性だった

「あっ、ジャック・チョウと一緒にいた女だ」

林玲がしかめ面で女をみると

「みなさん始めましてランド不動産のキャシー・ランドです」

「ロイ・ブラウンです」

ロイは立ち上がって握手をした

「ランド不動産の社長ですね」

「ええ、そうよ」



「なんですか?ランドって」

亮は隣にいたシンディに聞いた

「アメリカ最大級の不動産会社よ。大都市にビルを何棟持ってる」

「戸建てじゃなくて良かった」

亮が下を向いて笑うと

キャシーは亮の脇に立って

「ねえあなたお名前は?」

「アキラ・ダンです」

亮は立ち上がると

「あなたの事を気に入ったわ」

「はあ、どこで僕を?」

「ジャックがあなたを見ていたから私も一緒に」

「はい」

「あの高慢な男の鼻を折ったわね。うふふ」

キャシーは亮に顔を近づけた



「キャシーさん彼はまだ」

「ううん、大丈夫彼は諦めたわ」

「そうなんですか?」

「ええ、私それを言いにきたの」

「本当ですか?」

「ええ、それで私は彼への投資もやめたわ」

キャシーは携帯電話を手に持って亮に渡した

「もしもし、ダンです」

「ああ。ミスターダン。私はブルックの件から

 一切手を引く、だから助けてくれ」

「はい、わかりました」

「頼むぞ」

裏の状況のわからない亮はジャックの声は悲痛な叫びがわからなかった

「ブルック。ジャックが手を引いた」

「本当?」

亮はブルックのところへ行って思い切りハグをした



「シンディ。さっき言ったデザイナーになる事本当?」

キャシーはシンディの顔を見た

「本当です」

シンディがキャシーを真剣な目で見つめた

「スタジオDってどんな会社?デザイナーは?」

「姉さん」

亮は千沙子の手を押した

「あなたが話なさい」

亮は帝国物産とスタジオDの関係

昨年の銀座コレクションの話をした

「デザイナーは?」

「私と三人の日本人です」

千沙子が答えると

「気に入ったわ。ニューヨークいえアメリカに出店しない?」

「そうしたいですね」

亮が答えた




「私に考えがあるわ」

ロイたちがシンディの方を見ると

「まず、タイムズスクエアの私のビルにスタジオDを出店させるわ」

「えっ?」

亮の驚く顔を見ると

キャシーは笑って

「そして、国内の10ヶ所に出店、香港、シンガポールにもね」

「すごい」

キャシーはにっこりと笑った

「そして、積極的にプロモーションを進めて映画、TVとタイアップを

 していくわ。どう?ミスター・ダン」

「ええ、でも」

亮は気の無い返事をした

「あなた私を疑っているんでしょ」

「いいえ、そんな事ありません」

亮はそう言いながらもキャシーは莫大な資金をかけてまでも

スタジオDと組む必要があるはずがなく、キャシーを疑っていた

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