官能小説 グッド・ジョブ 媚薬 血の聖餐 12 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

ブルックは亮の大きくなった下半身を見て笑って

「ところであなたが記憶を無くしたって本当?」

「ええ」

「ジャネットとは何処で?」

「事件があった場所で声をかけられて」

「残念あのまま逃げなきゃ良かった」

「ブルックは経済学専攻ですよね。将来はウォール街で」

「そうよそのつもり」

「そんなに綺麗なんだからモデルとか女優がいいのにね」

「実はミュージシャンになりたかったの、

でも弟の面倒見なくちゃいけないから」

「ご両親は?」

2年前に交通事故で死んじゃった」


「そうですか、お気の毒に」



「あんなに努力しているジャネットが何度も

 女優のオーディションを落ちているの、

 到底ミュージシャンで食べていくのはできない」

「ブルック、ちょっと歌を聞かせてくれる」

「ここで?」

「ええ」

「いいわよ」

ブルックのアカペラで歌う声は透き通った声で聞く人を

魅了する歌だったそれを聞いて亮は考え込んだ

「そんなに上手いならプロになれると思うけど」

「うふふ、ありがとう。それだけで充分よ」

「いや、諦めちゃいけないと思う」

「本当にそう思う?」

「はい」

うなずく亮にブルックはうれしさのあまり亮にハグをした

「変ね、あなたがそう言うと自信が涌いて来るわ」

美咲と樫村は空港での監視カメラの画面を見ていると

「ここに亮が居るわ」

美咲がモニターを指差した

「亮?」

「ああ、ダンアキラが居るわ」

両替所に並ぶ亮の後ろ姿が見え

お金とパスポートを差し出した時に

亮は走り出した

「ダンさんが走り出したわ、違う映像を出して」

先に居る二人の女性からバッグを奪う黒人の強盗がモニターに映った

「ああ、日本人の女性よ、きっと」

「そうですね」

そこへ亮が強盗に飛び掛りあっという間に

強盗の手をネクタイで縛り上げた

「凄い逮捕術だわ」

「ええ」

その強盗の仲間がトランクで亮の頭を殴った

「キャー痛そう、大丈夫かしら?」

亮は頭を振って強盗の仲間のお腹に蹴りを入れ

強盗が気を失うと亮は外へ向って走り出した

「これで外の強盗の仲間を捕まえに行ったのね」

「そのようですね」

「昨日話していた事本当?」

「ああ、ジャック・チョウと話をつける事?」

「そうよ」

「もちろんそのつもりです」

「うれしい」

「今日の夕方行きましょう」

「ありがとう、それで今から行くところ分かるの?」

27CENTRAL PARK WESTです」

「公園の西側だから高級マンションがある所だわ」

「では行って見ます」

「じゃあ。これ私の電話番号ね、出かけているからいつでも

 電話をちょうだい」

ブルックは亮にメモを渡した

「タクシーに乗ればすぐだから」

「いや、セントラルパークを横切っていきますよ」

「だってさっきお金を」

「ジャネットの大事なお金使えません」

「うふふ、日本人ってそういう性格なの?」

「えっ?」


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