官能小説 グッド・ジョブ 媚薬 血の聖餐 5 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「私の名前はジャネット」

「僕の名前は・・・」

「どうしたの?」

「名前忘れた」

「記憶消失?」

「うん、気が付いたら何も無かった。この服以外は」

黒地にピンストライプのそれはいかにも高級なスーツだった

「パスポートも?」

「無い」

「ねえ、ニューヨークに知り合いはいないの?といっても無理ね」

「うん、でもシンディとモニカとケイトが頭に浮かんだ」

「うふふ、確かにシンディとモニカとケイトがいるわ」

ジャネットは車から見える大きな看板を指差した



「じゃあ私が名前をつけてあげる。ジャパニーズだからリーがいいわ」

「それって中国人だよ」

男はつぶやいた

「ねえ、どうしてセントラルパークへ行きたかったの?」

「うん、頭の奥にセントラルパークが浮かんでいたから」

「明日の朝に連れて行ってあげるわ」

「ありがとう」


20分ほどでのアパートに着くと

その部屋は大きなベッドが置いてある広い1LK

ジャネットはいきなりリーに抱きつきキスをした

それは深く求めるように舌を入れて

グルグルとかき混ぜて二人を繋ぐ糸を引いて

「うふふ、ジャパニーズなのにキスが美味いわ」

「あのう、お腹がすいた」

「ごめんなさい」

椅子に座った前のテーブルにコーヒーを置いて

「とりあえず飲んでいて、あっお酒が良かったかしら」

「いや、これでいいです」




ジャネットは冷蔵庫を開け

冷凍チキンをお皿に入れ電子レンジのスイッチを入れた

「ジャネットはどんな仕事をしているんですか?」

「昼間はニューヨーク大学の学生、演劇の勉強しているの」

「道理で美人だと思っていました」

「夜はエスコートガールよ。学費が高いから」

「そうですか」

「さっきの彼女、ブルックスは経済学部で将来

ウォール街で働きたいんだって」

「ごめん、顔を見なかった」

「うふふ、彼女呼ぼうかお礼を言いたいかも」

「いや、いいですよ」

「そう」

リーはチキンを食べ終えると

「美味しかったよジャネット。さて、どうしようかな」

「なに?」

「まだ、頭が痛いこの辺」

リーは後頭部を抑えた

「見せて」ジャネットがリーの頭を見ると

血の塊が着いていた



「頭を強く打ったみたいね」

「そうか、それで記憶障害を起こしているんだ」

「病院へ行く?」

「うーん、お金もパスポートも無いからね、明日大使館へ行ってみるよ」

「そう、それがいいわ」

リーは立ち上がって玄関へ向うと

「何処へ行くの?」

「いや、この部屋使うんでしょINで」

「気にしないで今夜は休みにしたし、

部屋は別なところ使っているからこのまま居て」

ジャネットはリーの手を握った

「は、はい」

「その代わり私を抱いて」

ジャネットはリーに抱きついた

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