ホラー小説 地獄タクシーⅡ 八章 髪鬼 8 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

礼司はしばらく考えて

「よし、山野さんその時の捜査資料を集めてください」

「はい」

「浜田、都議の羽田氏の周りの人間を調べてくれ」

「はい、ひょっとすると高校生ですか?」

「うん、死んだ佐渡武志との関係があるかもしれない」

「なるほど」

「浜田さん私は、死亡検案書見たいわ」

「了解」

「私は?」

屡奈が不安そうに言った

「そうか、京都から着たばかりで不安よね。

お買い物一緒に行こうと思っていたんだけどどうしよう」

「由美さんの家で待っています。由美さんいいですか?」

「そうね」

礼司の後ろのドアが開くと

「私が案内するわ」

そこには魔美が立っていた

「魔美、遅かったな」

礼司は振り返っていうと

「鬼がわかりました」

「おおそうか」

魔美はにこりと笑って山野に頭を下げ

「魔美です」

「そうだ、こいつが魔美です」

「よろしくお願いします」

山野は立ち上がって挨拶をすると

「魔美、早く言え。鬼の名前」

「うん、鬼の名前は髪鬼」

「髪鬼、髪の毛か?」

「そうよ」

「じゃあ首を切ったのは髪の毛か?」

「たぶん、かなり厄介よ」

「ああ」



礼司は腕を組んで考えこんだ

「じゃあ、殺された岡本さんの恨みが鬼を生き返らせたのかしら」

屡奈は会話に参加をしたくて、魔美に質問をした

「その影響はあるかも知れないけど・・・」

「もしそれなら、少年の相棒は今日の夜に完全に処刑だ」

「はい。わかりました」

浜田は喫茶店を出て行った

「私も、行きます」

山野も喫茶店を出て行くと

「私も、死体検案書を見に行ってきます」

「わかった。喫茶店代置いていけよ」

「す、すみません、みんなの分私が払っておきます」

「うん」

由美と屡奈と魔美が話をして出て行くと

「夜野さん大丈夫?」

「最近、鬼退治ばかりして売り上げが少ないんだよ」

「そうか、がんばってね」

「人事みたいに言うな」

「はーい」

「じゃあ、俺も仕事へ行くぞ。三軒茶屋の近辺の自縛霊を調べてくれ」

「わかりました、私は屡奈さんと一緒に行ってきます」

「うん、じゃあ三軒茶屋まで送っていく」

「ええ、私たちからもお金取るのー。ケチ」

「わかったよ、おごるよ」

「さて、ノルマ稼がなくちゃな」

礼司が三軒茶屋で二人を降ろして走り出した

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