獣医鷹子 24 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「いや、そんなことないよ、かおるちゃん」

岩瀬は沙良の手を離さなかった。

「こまったな」斉藤は囁いた

「かおるちゃん今晩


岩瀬さんとお泊りできるかな」

「それは」

いくらならいい?

嫌です、帰りましょうか

「悪かった、もうちょっといてくれ


、岩瀬さんの機嫌を損ねるとまずいから

そこに高橋が入って

につくと一人の女が来た

「めぐみです」

胸の大きな美人が隣りに座った。

「ねえ、あの女性皆と随分雰囲気が違うね」


沙良を指差した

「あの女性はお客さんの連れ

なるほど、ここはそんなお店かな?



「うん、一部はお持ち帰りOK

「なるほど、めぐみさんは」

「私は、NO

「あはは」

「がんばって、高橋さん」

「ななんで、僕の名前を?」

めぐみは腕の刺青を見せた

「なるほど。お疲れ様、めぐみさん」

高橋は笑った


「今日はどうして」

高橋はめぐみに尋ねた

「ええ、私はちょっと」

沙良は席をはずし高橋に電話をした

「もしもし、どうかな?」

「うん、内田さん達が

外に着いたからOKだよ」



明日11時に取引があるわ

じゃあ岩瀬さんとホテルに戻ります

沙良達は店を出た。タクシーを止めると

「私が送っていきます。

こんなに酔っていますから、

すぐ寝るといます」


「じゃあ、頼むわ。」斉藤が言った

ホテルに着くと岩瀬は素顔に戻った

「お芝居うまいですね。

随分飲まれていたから」

「まさか、東北の男はあれくらいの

酒で何ともないです」


「すみません、無理言って。

私、警察庁刑事部調査第3課の

池田沙良巡査部長です」

警察手帳を見せた。

「やっぱりな、

ホステスに見えなかった、それで」


「岩瀬さんあなたの

株取引が詐欺かも知れません」

「いや、そんな事無いぞ、

株券もちゃんと見たし」

「私の仲間呼びますけどいいですか

「ああいいよ」



沙良ドアを開けると高橋が立っていた。

「失礼します、警察庁刑事部

第3課警部補高橋です」

「はい、ご苦労様です」

「簡単に言いますと未上場株の取引は

役員の承認が必要で、

謄本の書き換えがありますから、

本社役員室で行われ現金で取引はありません、

意味わかりますよね」


「なるほど、わしも会社を

持ってるからわかります」

「ご理解頂けましたね」

「はい」

「では、協力をお願いします」

「はい」


内田と平本が入ってきた

明日内田、平本がガードにつきます。

安心しておやすみください」

「残念だな」

「私は明日朝9時に参ります」

高橋と沙良が部屋を出た

つづく