官能小説 グッド・ジョブ~媚薬~154 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

翌日午後3時に亮たちは

コマ劇場脇のビルの五階へ行った

「飯田さんってなんの仕事をしているの?」

「金貸しよ、歌舞伎町専門のね」

「専門?」

「ええ、ホストやホステスにお金を貸して

独立するお手伝いをするの、

あとでお金をたっぷり取るけどね」



そこへ二人が待っていた

応接室に飯田が入って来た

「やあ、お待たせ」

飯田は60歳過ぎの太った女性だった

「お、女?」亮はつぶやいた

「お久しぶりです。綾さん」

飯田は仁美と握手をした



「こちらは、元木亮です」仁美が亮を紹介した

「よろしくお願いします」亮が頭を下げると

「おお、いくら入るんだ。

あんただったら好きなだけ貸すぞ」

「すごい、飯田さんがすぐにって言うなんて」

「うんうん、私もはじめて言った。あはは」

「いえ、僕は」



「飯田さん、亮は違うの」

「そ、そうか。いい素材だが、

ホストでもクラブのオーナーでも」

「私もそう思う、うふふ」

「そうだろう」

「亮は私の彼です」



「そうか、綾さんにも彼が出来たか、

良かった、良かった」

「相談と言うのは」

亮は徹の話をした。

「ああ、その男なら以前来たな。

店を出したいと言って兄貴と一緒に」

「それで?」



「断った」

「そうかやつが金が欲しいのは、

店のオープン資金か」

「たぶん」

「それと裏ビデオ業者に

知り合いはいますか?」

「いるよ、元締めが」

「会えますか?」



「いいよ、連絡しておく」

「お願いします」

二人は頭を下げて立ち上がった

「綾さんちょっと」

「はい、亮先に行っていて」

「うん」亮は先に1階へ降りた

「綾さん、預かっている

お金だけど。どうする?

彼と一緒になるなら

返した方がいいかな」

「いいえ、まだ」

「いつでも言ってくださいよ、

もう10倍くらいに増えているからね」



「はい」

「ところで、亮君の仕事は?」

「ルイでホストをやっています」

「嘘だろう」

「じつは」仁美は今までの経緯を話した

「分かった。でも、あの亮君。凄いわ」



「なにが?」

「綾さんの前では言い難いけど、

私も久々に濡れたわ。あはは」

「ええ、私もいつも濡れっぱなしよ」

「うん、いい男だ!!私の跡継ぎにならんかなあ」

「伝えておくわ」



「そうか、そうか。本気だからな」

「はい」

綾は亮と

綾は深々と頭を

下げてエレベーターに乗った


つづく