官能小説 グッド・ジョブ~媚薬~153 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

ボックスに座った二人は

「やはり亮は光っているわね」

順子は嬉しそうに言った

「ええ」

「今日で入店二日目なのに、

クルクル回っているわ」

「でも、ホスト仲間にいじめられそう」

「大丈夫よ彼なら」

「そうね」



亮が二人のところへ来ると

「亮さんお久しぶり」

絵里子が亮の手を握った

「いらっしゃいませ」

「今日は立場が逆ね」

「あはは、わざわざ来なくていいのに」

「あら、せっかく遊びに来たのにじゃま?」



「いえいえそんな事無いですよ。

オーナーとは知り合いなんですか?」

「ええ、彼が現役の頃遊んであげたの」

「それから相川さんは歌舞伎町のドンの

飯田さんが可愛がっていて、

このお店をオープンしたのよ」

「そうなんですか」



「ええ、その時からのお付き合い」

「とこでここの店、高校生を客にしたと

言って評判が悪いんですが」

亮が小さな声で話をした

「それは変ね、相川さんはまじめな男よ」

「ええ」

「料金もリーズナブルなので

お店の娘にも紹介したのよ」



「美也子さんにも?」

「そうね」

「悪いのはあのマネージャーの男かしら」

「分かりますか?」

「私達この道のプロよ」

「はい」

亮はママ達の言葉を信じる事にした

12時を過ぎるて徹が店に入ったが

客の反応が悪かった事に徹は憮然とした

「どうした?あんなに居るのに

俺の客が居ないのか」

「ええほとんどが亮の客です」

「なに?あいつは今日で二日目だぞ」

「ええ、あいつは今日一番に

外に出て客引きをしていて」

「じゃあ、今一緒にいる二人の女性は?」

「銀座のクラブのママだそうです」

そこへ相川と佐藤が来た

「お疲れ様、亮が人気があっても手を出すなよ」

「はい」徹は嫌な顔をした

「佐藤」

「はい」

「親店の件でしばらく顔を出さなかったが、

随分悪い評判が立っているぞ」

「そんな」

「高校生を店に入れたか?」

「いいえ」佐藤の顔色が変わった

「もしそんな事したら逮捕されるのは俺だからな」

「はい、解かりました」

亮はその夜仁美と話をした

「仁美さん新宿のボスって知っている」

「私は知らないけど」

「仁美さんの知り合いは?」

「飯田さん」

「そう」

「私明日飯田さんと会うことになっているの」

「うん、飯田さんはオーナーの相川さんを可愛がっているんだって」

「そう、分かったわ」

「色々聞いてきてね」

「あら、あなたも行くのよ」

「えっ」


つづく