心とは裏腹に晴れ上がった10月最後の日曜日、単車に火を入れる。

日に日に気温が下がってゆく晩秋、これが最後の旅立ちな予感を抱えつつ。
白峰を越えて勝山大野方面に向かい…

寒い!
行き当たりばったりで山へ向かったのは判断ミスか?
しかし、いまさら能登へ向かうこともできないわけで。

…てなわけでソースカツ丼食べる。
さて、天空の城大野城を完全無視して、適当に走ってたらふと目についた「麻那姫湖」の地名表示。
「麻那姫」の名に心揺さぶられた私は行き当たりばったりパワー発動!

着いた。


真名川ダム~ン。

そしてこの真名川ダムのダム湖が麻那姫湖だむ~ん!


麻那姫の伝説を初めて知った私。
今、僕は、麻那姫を想って泣いています。
こんなにも貴女を想ってたら…
想いが伝わって逢えた。


湖にあまり長居はしなかったのだが、もう少しいたら、きっと湖面が大きく割れて…
女神が現れて…
私にこう尋ねたことであろう。


「派手で煌びやかな麻那姫と、平べったいけど可愛らしい麻那姫。
貴方が想ったのはどちらですか?」

ところでこれはどこのダム~ンだっけ?
石川県に帰還。
さて、福井県とも麻那姫とも関係なく10月30日の湯あたりは…

単車で凍えかかっていた私の肌を美しく一皮剝くカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉を堪能。
しかし、何より効いたのは温熱効果だったのは言うまでもない。
麻那姫との出逢い、そして前後の脈絡がほぼ無い湯あたりの行き当たりばったりpetitツーリング。
帰宅してからも、私の心は麻那姫でいっぱいだった。
千二百年前、村を干ばつから救うため、竜神の生贄となって身を投げた麻那姫。
彼女がどんな風に水底へ沈んでいったのか、想像してみた。

左から順に、
『心穏やかに村の未来を祈りながら沈む麻那姫』
『飛び込んでからあまりの苦しさと理不尽さにもがき呪いながら沈む麻那姫』
『実はしっかりスクーバ装備してたので余裕こきながらヘッドファーストで先行する麻那姫』
湖の女神はきっとこう尋ねることだろう。
「貴方の麻那姫はどの麻那姫ですか?」
そして私は答える。
「私は全て受け入れる!」
じゃまた。