金曜夜、へべれけに呑んでくだ巻いてる最中に心に浮かんだものがあった。

「チキンカツ(それもムネ肉)」


そう、これは神のお告げだ。
鶏肉の女神様の啓示だ。
私の10月初の土曜の朝はチキンカツを作らないといけないのだ。

そこで大問題。


チキンが無い。



やむを得ず、朝7時前に24時間営業のスーパーまで車を飛ばす。
ここで、内裏も呑んだ胃…もとい、第二の問題。

ムネ肉が売切れ。

私は涙を堪え、モモ肉を購入。

胸ではなく股というところで、私のモチベーションは急激に下がり、もう手をかけたチキンカツを作ることはできなかった。
ちょちょっと塩胡椒をしただけで、カットすることも下ごしらえすることも無く、そのまま丸ごと衣つけて油にどぶん!

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メガチキンカツ(モモ)の完成。
横に置いた高級発泡酒350mlと比較すると大きさが良くわかる。
これはこれで、男のインパクトクッキングだ!
ちなみに、高級発泡酒は呑まずに冷蔵庫に戻した。

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斬ると…もとい、切るとますますでかい。
さすがに朝からこれを完食は困難であり、2枚あげた内の1枚の半分強でギブアップした。


その後、満腹になったので、私に喰われた鶏の魂を弔うためにおやべ温泉タワーの湯で温泉修行した私だが、このタワーの湯ってのはクロスランドおやべと言う施設の中にある。
湯上がりに施設内を散策した。

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これがタワーだ。
登るには金がいるぞ!

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金持ちそうなオッサンに無心してみたが断られたので、タワーに登るのは断念した。


ふと見ると何やら可愛い顔の物体が…

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熊か?
犬か?

いや、これはヘタリコブタ…もとい、ヘリコプターだっ!


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…2002年に退役した、川崎重工製(ライセンス生産)陸上自衛隊輸送ヘリコプターV-107Aだった。


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一見、宮崎アニメに出てきそうな丸っこさが非現実的に見えるが、実は無駄をそぎ落とした絶妙の機能美、これが空飛ぶ機械、それも軍事用の美しさである。
私は、じゃんけんさえ拒絶する平和主義者で無条件絶対戦争反対者であり、昨今表面的にはとても元気のおよろしい右側の方々からは「半日分子」扱いされかねない人間だが、武器、兵器の美しさには心が躍る。

何がそうさせるのか?
窮極の機能美が私の心を掴んで離さないのか?

にもかかわらず、なぜ私の人生はおよそ機能的ではなく無駄だらけなのか?



さて、帰宅後、心にひっかかっていた前夜のチキンカツ界王神からの指令を成就することにした。
朝のもも肉チキンカツがまだ大量に残っているのに、あえて本来の聖なる目的であるムネ肉を別のスーパーで購入し、リベンジ、もしくは弔い合戦に挑んだ。

できた。

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ムネ肉を使ったとは思えないやわらかさで、ジューシーさこそ皆無だがムネ肉ならではの旨みが封印された大成功作だ!

さすがに野菜零もどうかと思い、見切り品のピーマンも一緒にフライにし、激安玉ねぎと生食限界を2週間ほど超えた玉子を使って、オリジナルカツ丼に仕上げてみた。

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…しまった、美味しすぎてオチが思い付かない。



チキンカツに始まりチキンカツに終わる、まるで双発のV-107Aを象徴するような土曜日であったことよ。

じゃまた!



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