朝、とんでもなく激しい雨音に目覚めたが、じきに晴天に。
これは、旅に出よという女神様のお告げだと気付き、縁起の良い「恋は過ぎた日の花火ではない」オムライスを作って食べる。

昨日、オイル交換他の整備で嫁に出たYD250(ヤットデタ2号)を引きとり、旅立ったのは10:30。
こんな時間に出発してはろくに距離は走れない、と思ったが、なるようになれと国道157号をひたすら走る旅を決行した。
旅立つや否や、野々市のコンビニで一休み。

…だって飲み物欲しかったんだもん。
いくつもの片側交互通行を越え、白山市が世に問う幾つもの名湯を片っ端から無視して走り続け、昼頃にようやく、周囲がツーリングらしい景色になり始めた。
白峰の湯のちょっと手前でトンネルとトンネルの合い間に赤い橋が見えた。
あれは何だ!?
黄泉の国へ通じる赤魔橋か?(なんだそれは?)

…普通に手取ダム湖にかかる橋だった。
ここまで箸立派…もとい、走りっぱだったので、一服している私に…
見知らぬおじさんがニコニコ近づいて来た。
もしや…スパイ?(なんでだ!)
かと思ったら、国土交通省だか僕と文通しようだかの仕事でダム近辺の観光アンケートをとっているとのこと。
勿論、国に従順な私はアンケートに真摯に答え、記念写真(証拠写真?)まで撮られた。
友よ、国土交通省のウェブサイトのTOP画像が私の笑顔になるのももうすぐだ!
いや、そう言えばあのおじさんは「国土交通省“の方”から来た」と言ったかもしれない。
実はお役人ではなく、森ガールならぬダムボーイなのかもしれない!!!
マニアックな人に私の個人情報を知られてしまった。
日本ダムボーイ協議会のウェブサイトのTOPページを私が飾るのかもしれない…
あ、さて、また国道157号に戻って走り続け、白峰温泉を通り過ぎた頃のことだ。
道の脇に妙な犬がいると思って減速したら、その犬が高らかにジャンプし、目の前の国道を横切って行った!
カモシカだった。
危ない、危ない、もう少しで…惚れてしまうところだった。
さらに走り続け、福井県に入る。
この先行けば勝山、そして大野…。
大野と言えば、天空の城、越前大野城ではないかっ!
天空の城ブームで最近ちょびっと脚光を浴び始めてる大野城。
よし、目指すは大野城、天空は大野城にありだ!
これか?

…違った。
勝山城博物館、ただし、実在した勝山城とは形状も位置も全く違うらしいのでスルー。
いかん、腹減ってきた。
腹が減っては天空になど辿り着けない。
しかし…飯屋が無い。
あっ、でかいホームセンターがあった。
何か買って食おう…と思ったら、立ち食いに近い蕎麦やが敷地内に営業していた。
迷うことなくおろしそば!
本当はソースかつ丼と迷ったのだが迷うことないふりしておろしそばだ。

美味い!
どう見ても既製品の蕎麦に既製品の出汁をぶっかけ既製品の薬味を放り込んでるだけなのだが、それでも美味い!
福井のおろしそば、恐るべし!

腹もふくれたので、蝉の写真を撮る(意味不明)。
あ、まずい、こんなことしてると天空に行けん。
急ごう。

…大野城が見えてきた。

城下町の水の流れがこれほど美しいのだ、城はきっと想像を絶する美しさに違いない。
しかし、城まではヤットデタ2号では行けず、徒歩で遊歩道と階段を登らなければならない。
たるんだ身体と折れる心を引きずって登ること10分。
友よ、これが越前の誇る天空の城だ!



ここで重大なことに気付いた。
…天空の城は離れて遠くから見ないと天空の城に見えないと言うことに。
ま、いっか。
どっちみち、今日は天気が良く城の周りに雲も霞も靄も全く無い。
仮に、天空ビューポイント(行くの大変そうだが)に行ったとしても普通に城なだけだ、きっと。
ちなみにロボット兵は出てこなかった。
おや?これは…

城の殿様用の秘密部屋か!?
畏れ多かったので使用しなかったが、もし使っていたら…ちゃんと流したに違いない。

お福の池(由来は銘々調べてくれたまえ)に写る天空の城。
でも、本当に撮りたかったのは…

天空のカエルだ!
かえる?…もとい、見える?

天空の城 越前大野城を制覇した私は自分を称えるためにひとっ風呂浴びた。

良く見ると玄関には福井県名産の恐竜も!

風呂上りには福井で勝山なだけにコーヒーお乳だ!(意味不明)
風呂上りにそろそろ帰ろうとしたが、天性の鋭き方向感覚を持ち合わせている私は、なぜかさらに山奥に向かってしまい、浄土寺川ダムなるところに迷い込んだ。

間違っても浄土に迷い込んだわけではない。
ダムムム~ン!
ということで、ダムに始まりダムに終わった200kmの日帰りツーリング、福井ならでは天空ならではダムならではの家族への土産はこれだ!


『ここは俺がくいとめた お前は幸せになるニャ』だ!
…そ、それくらい行き当たりばったりなのだ、旅も人生も。
じゃまた!
