その男は気分屋。
気分を売って歩く気分屋。
無表情なその男から多くの人が色々な気分を買っている。
明るい気分、楽しい気分、穏やかな気分、辛い気分、苦しい気分…。
いつも前向きな人々も、寂しい夜には前を向くのに疲れ、「嫌な気分」を買い求める。
気分屋商売一筋に気づけば200年。
たいして儲からなくても商売替えするわけにはいかない。
その男は気分屋。
この世界は彼のおかげで崩壊せずに続いている。

そう、その男は気分屋。
それではまた…