2週間ほど前の深夜徘徊以来、頭の中で久保田早紀が歌い続けており、あらためて「天界」なんか聴いてみた。

発表が1980年、大ヒットの「異邦人」と1stアルバム「夢がたり」の後を受け、渾身の楽曲をそろえて久保田早紀とCBSソニーが世に問うた2ndアルバム。

「夢がたり」で音楽的にも世界観的にもやや散漫な感があったところを、よりストイックにまとめ、本人(かプロデュース側かはよくわからないが)の本当に好きな世界にさらに一歩踏み出したアルバム。
久保田早紀のボーカルも安定して(この人、それほど歌の上手い人だとは思わないけど、ものすごい魅力的な歌い方する!)、ポップでディープな彼女のベスト作であり、ある意味トータルアルバム! 
…と私は思う。

しかし、この傑作アルバム、あきっぽい世間からは、『さらに完成された』⇒『変わり映えしない』と受け止められたらしく、この後、“本当はすごい”久保田早紀は失速してしまう。

続く3rdアルバム「サウダーデ」はA面をポルトガル録音してファドなんか取り入れた野心作だったけど、B面は太田裕美(同じCBSソニー)他とよく似たニューミュージック路線踏襲。

4thアルバム「エアメールスペシャル」では、当初の路線を部分的に散りばめつつ、キリンオレンジのCMソングになるような曲(実はかなりいい曲だが)がメインになる迷走ぶり。
5th、6th、7thアルバムは入手のタイミングを逃し、今手に入れようとするとびっくりするくらい高いので、年末ジャンボが当たったら(買ってないけど)買おうと思う。

結婚、引退後は、本名の久米小百合でクリスチャンアルバムを3枚(?)くらい発表し、ある意味、正しいところに落ち着いたようだ。
ただ、心の汚れた無宗教者の私には讃美歌はどうも…(笑)
(と言いつつ、2枚ほど持ってるが)


さて、あらためて「天界」聴いてると、「アクエリアン・エイジ」の歌詞に「人の悲しみや悩みを乗り越えていま時は2000年」なんてのが出てくる。

あれから30年、いま時は2011年である。
もうじき2012年である。
せっかく1999年を乗り切ったのに、実は何一つ乗り越えられていない。
そんなだらしない世界と日本と何より自分を振り返ると…情けない。

今こそ、久保田早紀(と山川啓介)の世界に立ち返る時期なのかもしれない。


と言うわけで、どうでもいい繰り返しのベスト盤ではなく、是非「見知らぬ人でなく」「ネフェルティティ」「夜の底は柔らかな幻」を復刻、再発していただきたい(笑)



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