あぁ、もうダメだ…
仕事やら人間関係やらに疲れ、場合によっては自らの命を絶ちかねない、まさにそんな時、耳元で「ケラケラケケラケラ…」と笑い声が聞こえる。
な、なんだ?と思っていると、次には間の抜けたオッサンの声で「ダイジョブ、ダイジョブ、シニャセン、シニャセン♪」といい調子。
 
これは妖怪しにゃせんである。
しにゃせんは、悲しき巡り合わせで命を落としたオッサンの、死に際の無念さが妖怪化したものだ。
しにゃせんの歌声は、現実には何の解決もしてくれないが、とりあえず死など考えているのがアホらしくなってくる。
 
実は、この間の抜けたしにゃせんの歌声に命を救われた人は数多くいるのだ。
それを考えると、とても有益な「益妖」である。
 
ただ、大勢の命を救ったため、自分と同じ運命を辿る「仲間」や「後継者」がなかなか育たず、引き継ぎができなくて困っているらしい。
 
 
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