疲れ果てて、へとへとのよれよれになって夜道など歩いていると、えらい美女が電柱の影から手招きしている。
どうせ客引きか、下手すりゃ美人局だろうと思ったが、それにしては顔つきも服装も商売の匂いがまるで無い。
どうせ客引きか、下手すりゃ美人局だろうと思ったが、それにしては顔つきも服装も商売の匂いがまるで無い。
警戒しつつも、ふらふらとその手招きに近寄ってしまうダメな自分。
見れば、どこかの令嬢のような顔立ち、しかも悲しげな表情。
もしかしたら助けを求められている?
などと非現実的なことを考えながら、手の届くまでの距離に近付いた。
などと非現実的なことを考えながら、手の届くまでの距離に近付いた。
突如、美女の姿がゆらゆらとゆらぎ、巨大な豚が姿を現した!
おどりかかってくる巨大な豚から、間一髪身をかわし、とにかくひたすら走って逃げた。
100メートルも離れただろうか?
息を切らしながら振り返ると、「それ」は豚ではなくやはり女の姿に見えた。
息を切らしながら振り返ると、「それ」は豚ではなくやはり女の姿に見えた。
これは妖怪まねきんとんである。
まねきんとんは豚そっくりの姿を隠し、美しい女に化けて手招きして、ひっかかったダメ男を食料とする古典的な妖怪だ。
…男ってホントに馬鹿ね、と思っている女性諸氏。
まねきんとんは、女性には絶世のイケメンに見えるらしいぞ、気をつけてくれたまえ。
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