やらないといけないことをあらかた片付け、軽い達成感を味わっているはずなのに、何故かすっきりしない。
そんな時に、左肩越しに振り返ってみると、なにやら桃色の紐のようなものが蠢いていることがある。
そんな時に、左肩越しに振り返ってみると、なにやら桃色の紐のようなものが蠢いていることがある。
これは妖怪いやのこりである。
いやのこりは疲れた人間の不安を吸いとって成長する妖怪だ。
いやのこりは疲れた人間の不安を吸いとって成長する妖怪だ。
いやのこりにとり憑かれたことに気付かずにいると、不安感が消えてすっきりする。
そして、不安をたっぷり吸いとったいやのこりは満足して、人から離れ天に昇っていくのだ。
そして、不安をたっぷり吸いとったいやのこりは満足して、人から離れ天に昇っていくのだ。
お互いにすっきりして、これはこれで良いのかもしれない。
しかしそんな時に限って、すっきり気持ちよく眠った次の朝、物凄く大切なことを忘れていたことに気付いて、いまさら取り返しがつかず、途方にくれる。
不安というものは、本能的な、無意識からの警告なのだ。
人は、自分の感覚をもう少し信じた方が良い。
妖怪いやのこりは不安感は消してくれるが、不安の大元を解決してくれるわけではないのだから。
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