昔、と言っても十年経ったかどうかくらいだが、深夜の会社に1人でいたとき。
その頃は仕事場もわりとおおらかで、夜遅くなると冷蔵庫からお中元で届いたビールなどひっぱりだして、飲みながら残業してた。
ようやく書類の山も片付いて退社する頃には、軽く酔っている始末。
最上階からエレベーターに乗り、一階で降りた。
…筈だった。
しかし、そこは一階では無く二階。
ありゃ、酔っぱらったかな?と思ったが、ふと気付いた。
うちのビルのエレベーターは二階には停まらない。
正確に言えば、構造上、二階にエレベーターの扉が無い。
じゃあ、私はどこから二階に降りた?
どうやって二階に降りたのか?
どうやって二階に降りたのか?
振り返り、今降りた筈のエレベーターの扉を見たが…そこは単なる壁だった。
あれから十年近くたつが、いまだにその出来事は謎のままだ。
←これ押すと私の運勢が向上します。