前に進もうとしたら、誰かが足を引っ張る。
何だ!誰だ?
…って、よく見りゃ先に逝ったタワケモノが私の右足にしがみついてやがる。
…って、よく見りゃ先に逝ったタワケモノが私の右足にしがみついてやがる。
冗談じゃねえ、はなしやがれ!
蹴飛ばすけれども離れやしない。
それどころか、タワケモノはさらにしっかりしがみつき、気づけば腰の方まであがってきた。
それどころか、タワケモノはさらにしっかりしがみつき、気づけば腰の方まであがってきた。
おめえ、死んだんだろ、おとなしく成仏しやがれ!!
「そんなこと言わないで下さいよ…」
おめえが死んだんだって、俺のせいじゃねえだろ!!
「そりゃそうですけど…あんた助けてもくれなかったじゃないですか…」
うるさいうるさいうるさい!!!
「…いつだってそうだ」
な、なんだっつんだ??
「あんた自分に都合が良いときだけ優しそうな顔して、ほんとに困った時は逃げるんだ…」
わ、悪いかよ、俺だって、俺だって…
「そんなこと言わないで下さいよ…」
おめえが死んだんだって、俺のせいじゃねえだろ!!
「そりゃそうですけど…あんた助けてもくれなかったじゃないですか…」
うるさいうるさいうるさい!!!
「…いつだってそうだ」
な、なんだっつんだ??
「あんた自分に都合が良いときだけ優しそうな顔して、ほんとに困った時は逃げるんだ…」
わ、悪いかよ、俺だって、俺だって…
…ふと見ると、タワケモノは泣いていた。
いや、一緒に俺も泣いてた。
…もう一度見ると、俺の足にしがみついて泣いているのはタワケモノではなくて、俺だった。
足を引っ張るのも引っ張られるのも結局自分だ。
いやんなるよなぁ。
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