日曜の夜道を歩いていると、反対側からおっさんがトボトボと歩いてくる。
それなりにきちんとした身なりではあるが、えらく疲れていて、猫背でしょぼくれている。
…近づくにしたがい、おっさんが泣いていることに気付く。
しかも声をあげて泣いてる。
これが美少女ならまだしも、くたびれたおっさんでは薄気味悪いだけだ。
 
これは妖怪泣きおやじである。
泣きおやじは、泣きたい気持ちの人にだけ見える妖怪だ。
悲しみが、泣きおやじを呼び寄せるのであろう。
 
だからあまり気味悪がったり邪険にしたりはしたくない。
よく見ると泣きおやじの顔は自分そっくりだったりするのだ。
 
 
 
 
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