疲れ果てていたり、少々酔っているときには風呂には入らない方が良い。
思わぬ事故にあったり、最悪、命の危険すらある。
しかし、汚れた体と心はきれいにしないといけないので、とりあえずシャワーを浴びる。
足元に気をつけ、浴槽には入らず、万全を期したつもりが、「なぜか」足元に石鹸があってつるりと滑ってひっくりこける！
あわてて体勢を立て直すも、素っ裸という無防備な状態では思うに任せず、想定以上に奇妙な体勢のままひっくり返り、予想外の部分を痛打したりする。
これは妖怪ふろつるりの仕業である。
事象自体は妖怪のせいにするほど特殊なことでは無い。
ただ、「有るはずの無い所に石鹸があり」、滑ってこける、これが妖怪ふろつるりのなせる技だ。
おかげで、私は今右の耳たぶの打撲がつらくてしょうがない。
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