宵闇をとぼとぼと歩いていると、何だか目の前の一部分がゆらゆら揺れて見える。
地震か目眩か、はたまた酒も飲んでないのに酔っぱらったか?
地震か目眩か、はたまた酒も飲んでないのに酔っぱらったか?
しかし、よく目を凝らすと、そのゆらゆらは一定の形を持っていて、その部分だけが陽炎のように見えているのだ。
これは妖怪そらくらげである。
普段はかなりの高度をとっていて、あまり人の目につかないが、たまに地表近くを漂うこともある。
普段はかなりの高度をとっていて、あまり人の目につかないが、たまに地表近くを漂うこともある。
そらくらげが何のために人里に降りてくるのか、いや、そもそも何のために浮遊しているのか、知る者は無い。
或いは何の理由も目的も無いのかもしれない。
ただひたすらゆらゆらふわふわしている。
或いは何の理由も目的も無いのかもしれない。
ただひたすらゆらゆらふわふわしている。
…こんなに素敵なことはない。
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