夜更けに閑静な住宅地をとぼとぼと歩いていて、ふと通り沿いのマンションを見上げると、ベランダに何かいる。
夕涼みには寒いしホタル族でもなさそうだ。
さては児童虐待かと暗がりに目をこらしてみると、なにやら奇妙な髪型の大人のように見える。
夕涼みには寒いしホタル族でもなさそうだ。
さては児童虐待かと暗がりに目をこらしてみると、なにやら奇妙な髪型の大人のように見える。
…髷を結った侍?
いや、そうとしか思えない。
ありえないが、平成の世で、マンションのベランダに侍である。
これは妖怪ベランダ侍だ。
よく見ると、一人ではなく、隣にもその隣にも、フロア全てのベランダにいる。
ベランダ侍は、集合住宅の守り神が侍の形をとって現れたものだ。
物騒な昨今だが、ベランダ侍がいる限り、ベランダやバルコニーからの侵入者を防げる。
よく見ると、一人ではなく、隣にもその隣にも、フロア全てのベランダにいる。
ベランダ侍は、集合住宅の守り神が侍の形をとって現れたものだ。
物騒な昨今だが、ベランダ侍がいる限り、ベランダやバルコニーからの侵入者を防げる。
ただし、ベランダ侍だと思って油断していると、単なる変質者だったり、時には武者の亡霊だったりするので注意が必要である。