3週間ぶりに休日出勤したはいいが、体調不良により志半ばで帰宅。
横になってもできることということで、久々にレンタルDVDなど観る。
昨日からの必殺マイブーム(死語)再燃から、借りたのは以下の2枚。
 
…設定や内容に無理があるのはあきらめ、パロディとして楽しもうと覚悟を決めたが…結構やられた。
芦屋小雁、悲しすぎ。
冷静に考えればお笑いにしかなりえない中年男の復讐劇、案の上、笑うに笑えぬ悲惨な返り討ちに遭うわけだが、その悲しさったら本放送時に感じた悲しみの数倍に思えた。
単に自分が年をとり、芦屋小雁演じる仙田吾助に近くなったからかもしれない。
でも本当の理由は、当時は気付かなかったが「仕事(=殺し)の動機」が、「悪(=暴走族)への怒り」よりも「被害者(=惨殺された一家)の悲しみ」に強く置かれていることかも。
思えば、ブーム時に粗製乱造された映画やスペシャル版ではその傾向が強い気がする。
「お江戸ウエスタン…」の樹木希林などその最たるものだ。
当時は、バラエティ色とご都合主義が鼻について否定的だったが、今改めて見直すと面白い(ものもある)かもしれない。
 
これは、ある意味最高に楽しい。
半兵衛に鹿蔵に虎に天平に錠、彼らが(辻褄が合わなくても)登場するだけで満足。
しかし、作品的には虎と天平の爆死までで、あとは無理やりな感じが強すぎて観ていられない。
もっとも、棺桶の錠を観逃すわけにはいかんが。
改めて思うのは、鹿蔵(二代目中村雁治郎)、半兵衛(緒形拳)、おりく(山田五十鈴)、井八(常田富士男)らの、全く文句をつけようのない渋い芝居。(後半の山田五十鈴はイマイチだけどね…)
主水(藤田まこと)、与一(フランキー堺)らも芸達者だが、鹿蔵には敵わない!!
人間、特に役者ってのは、年とらないと出せない凄味があるもんだと痛感。
私もあと30年くらい生きて凄味のある年寄りになりたいものよ…
PS…マリア(スターニャ・ブチンスカー)、かわいい!!!
 
 
しかし一番驚いたのは、昔テレビで一度観ただけなのに、映像やセリフ回しを結構憶えている自分。
最近では三日前のできごともよく出てこないのに(笑)。
いつか私も、5分前のことは何も覚えていないのに50年前のことは昨日のことのように喋りまわる爺になるのだろうか?
 
 
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