6/11~13三日間、会社関連の行事で大韓民国へ訪問。
仕事地獄の中、奇跡的にドタキャンなしの海外旅行。
しかしてそこには摩訶不思議な世界が待っていた。
仕事地獄の中、奇跡的にドタキャンなしの海外旅行。
しかしてそこには摩訶不思議な世界が待っていた。
なお、どこまでがリアルでどこからがフィクション(≒妄想)かは読んでるアナタの魂の状況次第。
韓国への空路はあっという間だった。
閉所恐怖症と巨体の人には厳しい旅だったかもしれないが、2時間半は普通に快適な空の旅。(しいていうなら、機内食の魚はソース強烈過ぎ。)
閉所恐怖症と巨体の人には厳しい旅だったかもしれないが、2時間半は普通に快適な空の旅。(しいていうなら、機内食の魚はソース強烈過ぎ。)
たどり着いた空港都市は日本やアメリカに全く引けを取らない都会だった。

ごく普通に観光旅行を楽しむはずの私の前に、突然朝鮮王朝の代官と役人が躍り出る。


「?*><+!#$%&!!」
朝鮮語はさっぱりわからないが、その鋭利な鉾で行く手を阻まれ、連行されるということだけははっきりわかった。

何が起きている?考えられる可能性はただ一つ…タイムスリップ。
とんちんかん100%の現代日本人にこの現実が受け入れられるのか?
大日本帝国の植民地時代、第二次大戦後の朝鮮半島南北分割、そして朝鮮戦争といった全ての歴史を御破算にするその力とは?
歴史は何を見せようとしているのか。
そして現れた巨大な建造物。

これから我々が連れて行かれるのはこの巨大な門の奥らしい。
連行される私に、敷地内の虎とも猫ともつかぬ不可思議な生き物が語りかけてきた。

「気を抜くな、周りを見ろ。そして考えろ。必ず方法はある。」

やがて玉座の前に放り出されるが、玉座には誰も座っていなかった。
この時代の王はどこだ?
この時代の王はどこだ?
「ここだ!顔を上げろ!!」

装飾だと思っていた、天井の「龍」こそが王だということか?
王は語りかける。
言葉は通じないのに、言っていることが全身に伝わってくる。
「己を恥じよ。そして捨てよ。貴様の未来を握っているのは貴様自身だ。」
王は語りかける。
言葉は通じないのに、言っていることが全身に伝わってくる。
「己を恥じよ。そして捨てよ。貴様の未来を握っているのは貴様自身だ。」
あっさりと玉座から追い出された私に、また違う不思議な生き物が語りかける。

「良かったな。認められたぞ。」
どういう意味だ?
どういう意味だ?
私はここにいていいのか?

石の老人が突然私の前に現れた。
「いいか?天下大将軍の群れを探せ!わかるな?」
私は必死に「天下大将軍」を求めて見慣れない街を彷徨った。
見つけた!

彼らは私に声をそろえて言った。
「王女と共に旅立て。それがお前の未来だ!」
…長い時間がたった。
ぼろぼろになり倒れそうな私の前に王女が立った。
ぼろぼろになり倒れそうな私の前に王女が立った。

「さあ、行きましょう。あなたのいるべきところへ。」
私がいるべきところ?
王女、あなたはご存じなのか?


…どれくらい時間がたったのだろう。
のどが渇く。
水を…。
水を…。
…!!?

祈った私の前に市場が姿を現した。
…ここは?現代の韓国?

間違いない!現代だ。
美しい婦人警官に尋ねる、今はいつだ?

2010年6月13日…
戻った。
帰ってきた。
戻った。
帰ってきた。
喜びに涙を流しながら私は気付いた。
…王女がいない。
彼女は私をここまで導き、再び時の彼方に帰った。
何事もなかったように会社の関係者と観光を続ける私の心にはポッカリと穴があいたようだった。
しかし、ついさっきまで飛び越えてきた歴史は今そこに厳然と存在していた。






川は流れる。

時も流れる。
争いも歴史も川のように。
多くの想いと、裏腹な現実。
多くの想いと、裏腹な現実。
過ぎ去りし過去、未だ来ぬ未来。
時は我々に何を語りかけるのか。
そして、いつか時が再び巡り合う時、また会おう。
…王女。

…カバソ!??