終わるはずのないスピーカーが壊れた
命尽きていくように…

思えば、ウチのスピーカーは1984年式である。
26年前、大学入学祝に「親」が買ってくれた「ステレオ」だ、壊れて然り。

ウチの「ステレオ」は、CDプレーヤーとMDレコーダーとカセットデッキとチューナーとアンプとスピーカーからなる。
今では言葉も聞かない「システムコンポ」だ。
それも、高級機を組み合わせたオーディオシステムではなく、駄目になった部分を次から次へと安物で埋め合わせた寄せ集めである。

ひと昔前なら同等のスピーカーに買いかえれば済んだ話だが、昨今バラ売りしてるスピーカーと言えば、通向けの本格派か、ビジュアル用のサブスピーカーか、小型のアクティブスピーカーくらいだ。
付喪神になりそこねた安物の代わりはなかなか無い。

世の中はすさまじいスピードで進化(かどうかは知らないが)しており、ワタクシが全く使う気もないipod対応ミニコンポなどが店頭にずらりと並び、この間まで主力商品だったMDデッキはミニコンポに組み込まれているのみ、いわんやカセットデッキなど店頭では影も形もない。

高級指向に向う気のないワタクシにとって、オーディオは「ラジカセ」の買い替えに終始する日が来るのかもしれない。


なお、音の出なくなったスピーカーと同級生のシンセサイザーチューナーはまだ生きている。
もっとも、右のスピーカーが逝った今、FMのステレオ音声は当分聞けない。