終電一本手前に乗ったら、人生に疲れてしまったらしく寝てしまった。
たかだか3駅なのに寝ちまった。
たかだか3駅なのに寝ちまった。
ふと気付くと降車駅だった。
焦って降りたら傘を忘れた。
焦って降りたら傘を忘れた。
いかんと思ったら、見るからに普通の若いサラリーマンが、「傘忘れましたよ!」と叫んで、既に電車の外にいる私に傘を差し出した。
あ、すいませーん、ありがとうございま…と言いきる前に扉が閉まった。
ろくにお礼も言えなかった。
ろくにお礼も言えなかった。
実際、たかだか980円の傘だ。
傘差し出してくれた人も、おそらくそれほど大したことしたつもりはないだろう。
傘差し出してくれた人も、おそらくそれほど大したことしたつもりはないだろう。
しかし、全くほっといて構わないことに、彼は懸命になってくれた。
一つ間違うと閉まる扉に挟まれかねないところまで身を乗り出して傘をくれた。
一つ間違うと閉まる扉に挟まれかねないところまで身を乗り出して傘をくれた。
いい人だ。
こんな普通のいい人が幸せに暮らせる世の中であってほしい。
そのためにワタクシが悪を討つ…ことはないにしても、せめて願うことくらいはしたい。
こんな普通のいい人が幸せに暮らせる世の中であってほしい。
そのためにワタクシが悪を討つ…ことはないにしても、せめて願うことくらいはしたい。
こんな気持ちになれるのも、一重に、ウルトラマンと石ノ森章太郎のおかげだとは思う。