疲れ果てた男の前に神が降臨し、小さな声で高らかにのたまった。

アナタノホンキヲミセテクダサイ

ずっとずっと本気で生きてきた男は神の言葉に耳を疑う。
どうせ疑った耳ならば、穴にアスパラを詰めて衣をつけて揚げた方がいくぶんましだ。

男はやり場の無い怒り(神に向ける度胸は持ち合わせていない)を、天空に向け叫ぶ。
ファイヤーオン!


いつか、そのか細い叫びが明日に向かって闇を切り裂く日が来るのだろうか…?