2008/11/1土曜日
過激なとんかつマスターを求めて…では無く、特に目的は無いが、ある大きな力が私を旅に誘う。
「大きな力」それを神と呼ぶかどうかは世の人々に委ねたい…が、普通はそれを三連休と呼ぶ。
早い話が、昨今休日出勤当たり前の日々の中、何とかやりくりしてまともに三日間休むのだ。
ただそれだけなのだが、私には大きなイベント。
これを三連休の神と呼ぶのになんのためらいが必要か?

…世迷言はその辺にして、問題は天気である。
ソロツーリングは、朝早起きして天気図を確認、一番晴れている方角へ走り出すというのが私の自分ルール。
この朝、明らかに晴れているのは東海、中部、関西…。
普通なら伊豆か甲州へ向けて旅立つのだが、実は心が福島へ向いている。
10月に裏磐梯へ中途半端な1泊2.5日ツーリングに行ったわけだが、どうにも不完全燃焼。
この、神の三連休でリベンジ(?)したいという思いがふつふつ。
まして、裏磐梯は今行かないと、次に単車が踏み込めるのは来年のGW。
11月後半からは雪に覆われるのだ。

しかし、福島県会津地方は天気が微妙。
完全に荒天ならあきらめるのだが、1日と3日に微妙な雨マークが揺れている。

…約15分間の脳内会議の末、日頃の行いと三連休の神に懸けることに決定。
Go to URABANDAI!

そしてオヤジは老YD250に火を入れ、5:30の予定を大幅に超えた6:30に東京出発。


今回はR6→R294で会津を目指す。
…微妙に寒い。オーバーパンツ履くか履くまいか迷いつつ、R6の軽い渋滞に暖をとる。
8:00 取手の24時間SEIYUでおにぎりとお茶休憩。
ここで、心の宿、裏磐梯YHにTEL、2泊分予約Get。
しかし、電話でYHの馴染みのペアレントさんが仰った言葉は重くのしかかった。
「バイクですか?こちらは相当寒いですよ~!」

…きっと三連休の神が助けてくれるに違いない。


9:00 茨城県内のR294を通るのはたいてい日も暮れた帰り道で、いつも気になりつつ通り過ぎていた「豊田城」。
今回は朝で天気も良く、ちょいと寄り道、一体「豊田城」とはどんなお城なのか確認することにする。
イメージ 1

…お城の形の地域交流センターだった。でも、なかなかいい写真が撮れてよかった…ことにして先を急ぐ。

10:00 今回は心に余裕があるらしく、ふらりと「天引観音」へ道をそらす。
これも首都圏のバスの広告をいつも見ていて、どんな観音様なのか気になっていたところである。
イメージ 2

…安産と子育にご利益のある、歴史はあるが普通の観音様だった。
おまけに七五三でお参りの家族連れがわんさかいて、長髪をカチューシャで止め、迷彩パンツでうろつくライダーはかなり異様だった。(ここに限ったことではないが)
イメージ 3

でも孔雀はいた(羽は広げてくれんかった)。

茂木(もてぎ)道の駅で昼食をと目論んだが、通り慣れたR294と侮った上、持ち歩く地図が10年以上前のツーリングマップル(現行のやつの二~三代前?)なものだから、道に迷う。
生まれ持った方向音痴という才能をふんだんに発揮し、山道に迷い込み右往左往。
狭い道路では、アスファルト上で暖をとる「蛇」を三回も轢きそうになる(間一髪避ける)。
これが有名な「茂木、道の蛇」である。

ようやく、現在過去未来~迷い道から脱し、道の駅に到着したのが12時チョイ前。
駐輪場に向かう最中に、ふおーーーっという郷愁満点の響き、真岡鉄道のSLだ。
道の駅の横を煙を上げて通過するC12(かどうかは自信無い)。
11/1は運行日だったようだ。
あと、5分早く着いていれば、てゆーか、道に迷わなければ写真の一つも撮れたものを。
おのれ、道の蛇(逆恨み、というより見当違い。)

気を取り直し、昼食奮発、「きのこ栗わっぱ飯セット」1,250円。
…ま、よし、よかろう、こんなもんだ。

午後に入り、風が心なしか冷たくなってくる。
本当は時間帯より、標高や緯度のせいだと思うが。
午前中に寄り道しすぎたせいでだんだん焦りが出て、R294をひた走り。

16時過ぎ、R294から外れ、猪苗代湖を逆時計回り。
イメージ 4

ちょうど湖に日の入りで一枚撮影していたら、日が暮れた(当たり前)。
あまりの寒さに耐えかね、皮ジャンの下にフリースを、迷彩パンツの上にオーバーパンツを、心に愛を、唇に唄を…それでも寒い!11月の会津の日暮れ時侮りがたし!

久々に闇に包まれた単車行、ここでまたR459(地獄国道)への交差点を間違え、若干瞑想、もとい迷走し、這う這うの体で裏磐梯YHに到着したのは17:40。


約ひと月ぶりのペアレント氏との再会、この時期単車が自分だけでなかったことへの驚きなど噛みしめつつ、燃え盛るストーブで冷えた体に喝を入れた。

ふと見ると、どこかで、それも最近見た顔が。
おお、10/12にこのYHで一期一会したH氏ではないか!
まあ、同じ宿なのですごい偶然ということでもないが、再会を祝し、今夜酒を酌み交わすこととなる。

この日は客が少なく、一人部屋、それもVIPルーム。
豪華なベッドの二人部屋に一人宿泊させてもらえた(当然カメムシは出ない)。
せっかくなのでベッド二つ使って寝ようと思ったが…そんな器用なことはできん。

相変わらずのペンションまっつぁおな夕食に加え、この夜はもうじき冬季閉館前の出血大サービスで、薩摩焼酎「島娘」をロハでふるまわれ、H氏ともどもゴチになる。
下道320km走行の疲れもあり、22時前にノックダウン。


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