虫の知らせまで…、朝ドラオードリーが伝える「死は取り返しのつかない、一生に一度のイベント…」 | 2人に一人以上が患う大病!日本で唯一、がんの情報誌「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

2人に一人以上が患う大病!日本で唯一、がんの情報誌「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

 本日(6日)、再放送されている朝ドラ「オードリー」では、主人公の父親、春夫さんが急逝するという重要な場面が描かれました。

 近年のNHKの朝ドラ、さらには大河ドラマまで、重要人物が亡くなる場合、ナレーションで「〇月〇日に旅立ちました」と伝えられるほぼ「ナレ死」です。現在、放送中の「虎に翼」の主人公の父親も「なんちゃって死」の後、「数日後に(本当に)旅立ちました」との「ナレ死」でした。

 

 「オードリー」では、主人公のライバル的女性が7月の月曜日の放送で亡くなり、8月の本日火曜日、春夫さんが亡くなる場面が放送されました。このドラマのファンの多くが、思い入れのあった登場人物の早すぎる死にショックを受け、本日は沈鬱な思いで過ごされたのではないでしょうか。

 なぜ、月曜日や火曜日、視聴者がルーティンのお仕事をはじめたばかりの週の前半に重要人物が旅立ってしまうのか。1週間、気を重たくさせるのか。せめて金曜日や土曜日の放送にしてくれないか。こんな思いも込み上げますね。視聴者の「傷口に塩を塗る」かのような「オードリー」と、脚本を担当した大石静さんです。

 しかし、静さんは視聴者に「意地悪」をしているのではなく、1日を通して、さらには1週間か、1週間近く、「死の重たさ」「死は取り返しのつかない、一生に一度のイベント」であることを感じてほしい、考えてほしい…。そんな思いであえて「週の前半」に「死に際」の場面を設けているのではないか、そんな気がします。

 本日、奇しくも「広島原爆の日」が重なりました。春夫さんのような「一人の死」が「無数に」「瞬時に」起きてしまった日です。改めて、「死は取り返しがつかない」ことを強く思いたいものです(某ユーチューバーさん、不適切投稿、強く反省してください)。

 大竹しのぶさんが「虫の知らせ」を感じる場面まで挿入された「春夫の死」…。演じられた段田安則さん、あっぱれ。長生きされてください。