昨日(11日)、元大相撲・横綱の曙太郎さんが今月4月に心不全で亡くなったと報じられました。54歳でした。
「心不全」はこの国で、「老衰」と並んで急増中の死因です。
「心臓の機能が停止した」ことを指す「心不全」は、しばしば、重大疾患を抱えた患者さんなどが急死した際、医師がその疾患が要因となったのか判断しずらい、さらにはご本人やご遺族が、「その疾患は伏せたい」と意向を示し、死亡診断書に記入される「死因」となることがあります。
1月末に亡くなった私の父は、新型コロナウイルスに感染し、夜間にトイレに立った際に転倒し、救急車を呼んだものの、入院できず、自宅で無理な姿勢で睡眠し続けたため、肺が圧迫され、病院で骨折箇所を調べるCT検査を受けている時に急変し、「心不全」という死因を付けられ、亡くなりました。実質的には、「新型コロナウイルス」、または「転倒」が死因といえるのですが…。
曙太郎さんは長年、闘病を続けていたとのことで、実質的には「闘っていた疾患」が死因である可能性が高いと考えられます。
若乃花、貴乃花の手ごわい相手、ヒール役だった曙さんは、空前の大相撲ブームを巻き起こした功労者さんですね。
90年代前半のあの大ブームと、朝ドラ「ひらり」が懐かしい限りです。54歳…、若すぎです。