オプジーボ?すい臓がんの森永卓郎さん、保険適用外も寄り道とまでは、ただ500万円超!? | 2人に一人以上が患う大病!日本で唯一、がんの情報誌「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

2人に一人以上が患う大病!日本で唯一、がんの情報誌「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

  森永卓郎さん、痩身がだいぶ進んだ様子ですね。胃がんの切除術を受け、TS-1の術後化学療法に苦しんでいたころの父は、もtっと鶏ガラのようにやせ細りましたが、治療終了後はかなりふっくらと戻しました。森永さんも治療にめどがつけば、かつての「パンパン(失礼)」の顔に戻りますよ。

 

 ところまで「サードオピニオン」まで一致していた抗がん剤治療(想像がつきます)が「大失敗、死にそうになった」ため、いったん中止。「抗がん剤ではないけど元気になる新薬」で体調を取り戻された森永さん、今月中旬からなんと、あの免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」の投与を受けているとのこと。

 

 オプジーボはすい臓がん向けにはまだどのような形(併用等)、対象(化学治療歴がある等)についても保険適用されていません。つまり「自由診療」ということになります。

保険適用されていない理由は、まだ「従来の標準治療に対して優位性、有意さが十分に証明されていない」ためと考えられます。「同じ」「ほぼ同じ」程度では、従来の治療薬とは別のお薬に「国費を投じる」ことは許容できませんね。

 

 一方、安全性については、悪性黒色腫、肺がん、腎臓がん、胃がん等、オプジーボがこれまでに承認に至った部位がんへの治験、医療現場での実用などで、「容認できる範囲」とのしっかりとしたエビデンスが確立しつつあります(キイトルーダには劣るという残念な治験結果が昨年出たばかりですが…)。

 

 有効性どころか、安全性さえしっかり証明されていない、樹状細胞療法などと異なり、同じ免疫療法でも、オプジーボは、安全性は一定程度、担保されています。「寄り道」とはいい難く、とりあえず、静かに見守ります。

 

 それにしても、オプジーボ、値下げが繰り返されているとはいえ、現在でも1年間、しっかり用法通りに投与を受ければ、500~600万円の医療費となるはず。全盛期には、テレビで引っ張りだこ、さらに「ライザップCМ」まで出演されていた森永さんなら、「ポン!」でししょうね。