森永卓郎さん、痩身がだいぶ進んだ様子ですね。胃がんの切除術を受け、TS-1の術後化学療法に苦しんでいたころの父は、もtっと鶏ガラのようにやせ細りましたが、治療終了後はかなりふっくらと戻しました。森永さんも治療にめどがつけば、かつての「パンパン(失礼)」の顔に戻りますよ。
ところまで「サードオピニオン」まで一致していた抗がん剤治療(想像がつきます)が「大失敗、死にそうになった」ため、いったん中止。「抗がん剤ではないけど元気になる新薬」で体調を取り戻された森永さん、今月中旬からなんと、あの免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」の投与を受けているとのこと。
オプジーボはすい臓がん向けにはまだどのような形(併用等)、対象(化学治療歴がある等)についても保険適用されていません。つまり「自由診療」ということになります。
保険適用されていない理由は、まだ「従来の標準治療に対して優位性、有意さが十分に証明されていない」ためと考えられます。「同じ」「ほぼ同じ」程度では、従来の治療薬とは別のお薬に「国費を投じる」ことは許容できませんね。
一方、安全性については、悪性黒色腫、肺がん、腎臓がん、胃がん等、オプジーボがこれまでに承認に至った部位がんへの治験、医療現場での実用などで、「容認できる範囲」とのしっかりとしたエビデンスが確立しつつあります(キイトルーダには劣るという残念な治験結果が昨年出たばかりですが…)。
有効性どころか、安全性さえしっかり証明されていない、樹状細胞療法などと異なり、同じ免疫療法でも、オプジーボは、安全性は一定程度、担保されています。「寄り道」とはいい難く、とりあえず、静かに見守ります。
それにしても、オプジーボ、値下げが繰り返されているとはいえ、現在でも1年間、しっかり用法通りに投与を受ければ、500~600万円の医療費となるはず。全盛期には、テレビで引っ張りだこ、さらに「ライザップCМ」まで出演されていた森永さんなら、「ポン!」でししょうね。