高齢患者が多いと不利、「~強い施設」の閲覧に当たり東京大学医学部付属病院のコメントを是非、ご参照 | 生死に直結!がん情報は最新が必須!「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

生死に直結!がん情報は最新が必須!「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

 現在、部位がんごとの「ステージ4がんに強い医療施設」の最新リポートを小社から発行中です。発売当初にご注文された方は、今週、ご自宅等に届きはじめているはずです。閲覧する際、また今後、閲覧を予定、または検討されている方も、最新データ(小社各種リポートの元データ)を公表された東京大学医学部付属病院のコメントを是非、参照ください。

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今回の報告では、患者の全身状態、併存疾患の有無・程度、直接の死因の背景情報などは考慮されておらず、単純に実測生存率のみが算出されてます。当院のように重症患者、併存疾患の多い患者、数多く扱っている施設や、治療が困難ながんの症例を積極的に受け入れている施設では、同じステージであっても生存率の数値は低く出てしまいます。今回の公表にあたり、くれぐれも施設別の集計値の数字の単純比較によって施設間の治療成績の比較を行うことは避けていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

東京大学医学部付属病院

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小社もかつては、単純な「生存率ランキング」のみを発行した時期がありましたが、「ステージ3,4」など進行された患者さんを多く受け入れる、ご高齢の方、他の重篤な基礎疾患を有するなど、全身状態が悪い方を積極的に受け入れるなどの施設は、生存率が低めに出ることは避けられません。「実測生存率」という、「がん以外の疾患、要因で亡くなる方」も含めての生存率に基づいているからです。

 生存率が低い施設も含めて大きなランキングを作成するのは無意味、さらには危険ともいえます。「ある程度強い」施設に絞り、「平均年齢」や「ステージごとの患者数」まで把握できる情報を提供して、参照できるように編集したリポートを発行する形に改めました。

 小社の最新リポートを参照される際は、上記の東大病院の言明に改めてご留意されてくだい。