すでに先週、いくつかの通信社が報じていましたが、本日(13日)、読売新聞も報じています。
滋賀県高島市民病院は先週8日、コンピューター断層撮影法(CT)検査の報告書に記載された「がん疑い」の診断を見落とし、患者3人への告知が遅れる医療過誤があったと発表しました。うち男性2人は別の病院でがん治療を受けたが、死亡したとのこと。
ここ数年、全国の医療機関で同様の問題が相次ぎ発覚していましたが、同病院は過去の検査結果の精査や対策を怠り、続発を防げなかったという。
同病院によると、70代男性は19年3月に腹痛で救急外来を受診した際、CT検査を受けた。放射線科医が報告書に「胃がんの疑い」と記したが、主治医が見落とし、患者への指摘が5か月遅れたという。
80代男性は同年1月、CT検査で「肺がんの疑い」と診断されたが、主治医が記載を見ず、判明が10か月遅れた。2人は翌20年夏、がんのため死亡したという。
70代男性の事例が発覚後、過去5年分の画像診断報告書を精査した結果、15年10月に行った90代女性の検査でも「両側乳がんの疑い」の記載を見落としていたことがわかった。女性は存命!で、親族の意向で再検査や治療は受けていないという。
がんは生死に直結する病気です。こうした重大事項は、放射線科から主治医や担当医に電話連絡するなど、アナログな手段を用いてでも周知徹底するしかありません。改善されつつあるようですが、とにかく「徹底」を。