大腸がんの基礎知識(番外編)、コーヒーで女性の結腸がんリスクは低下の大規模研究 | 2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

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日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

 昨日(12日)、本ブログで、国立がん研究センターの「科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」というとても長い名前の、「がん予防」を研究する研究班の、「喫煙と子宮頸がん」という最新の研究結果を紹介しました。同研究は、「喫煙は確実に子宮頸がんリスクを高める」と結論づけています。脅かすようですが、該当される女性の方は、とにかく「節煙」、「禁煙」、「いやだ!」という方は、それなりの覚悟が必要でございます。

 

 一方、同研究班は、昨年2月に、「コーヒー好きの女性」に朗報となるような研究結果を発表しています。ずばり、「コーヒーをよく飲む女性は結腸がんリスクが低下する」というもの。

 32万人を対象とした大規模な「コーヒーと大腸がんリスク」をテーマにした研究から導かれた結論です。

 

 実は、当初は、「コーヒーが大腸がんリスクを低下させる」という有意な示唆は得られなかったものの、「男女別」、さらに「結腸がん」「直腸がん」と、より具体的に対象を絞った結果、「1日、複数杯、より多くコーヒーを飲む女性は、結腸がんの発症リスクが有意に低下する」ことが確認されたというのです。男性も低下傾向は確認されましたが、「有意に」とまではいえないようです。

 コーヒーが「がんリスク全体を低下させる」という、いくつかの研究が出ていますが、「これだ!」という理由ははっきりしていません。ただ、コーヒー発祥の中南米では、「王さまの長寿に貢献する」「薬」であったことを考えると、あまり深く考えず、「コーヒーを少し多めに飲む」生活習慣はとりいれたいものです。ただし、カフェインが入っていますので、「飲みすぎ」は、心臓や神経の負担になります。「適度に」が肝要でございます。

 

日本人におけるコーヒー飲用と大腸がんリスクの研究結果