大腸がんの基礎知識2、リンチ症候群(遺伝性)は大警戒、若くして発症、進行も速い、遺伝子検査を! | 2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

 発症者が急増し、日本の国民病となった大腸がんは、「高齢者に多いがん」とされていますが、近年は、若い方々においても大腸がんが増加している感があります。

 最近でも、阪神タイガーズの原口文仁(ふみひと)選手が26歳で、フリーライターの小泉なつみさんが38歳で大腸がんが判明したことが、ヤフーニュースで流れました。

 

 こうした20代、30代の若さで大腸がんを発症した方の多くは、「リンチ症候群」と呼ばれる遺伝子変異が関係した、「遺伝性大腸がん」と考えられます。

 高齢者の大腸がんは、がんと認識されるまで10数年かかるとされていますが、若い方に多い遺伝性大腸がんは、2~3年で「がん」に育ち、その後も急速に進行するとされています。診断された時には、すでに「ステージ3」、さらには「ステージ4」と判定されてしまうケースも少なくないようです。

 

 リンチ症候群の方々に、さらに「食物繊維不足」、「肉食偏重」、「運動不足」などの生活習慣が加われば、より大腸がんを発症するリスクが高まるはずです。近年の若い方の大腸がんの増加に拍車をかけている可能性があります。

 

 この春から、遺伝子検査は保険適用されます。下記の方は、すぐにでも遺伝子検査を受け、「リンチ症候群」と判定されたら、若いうちから、定期的な検診を受けるようにしましょう。大腸がんは早期なら、「ほぼ治るがん」になっています。

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