先週水曜日、英国の大手製薬会社、アストラゼネカ社の日本法人が、同社のリムパーザ(一般名:オラパリブ)という新薬が、転移性のBRCA遺伝子変異陽性乳がんに対して、従来型の化学療法より約2か月間、無増殖期間が伸びたという第三相臨床試験の結果を発表している。
遺伝性乳がんの一つであるBRCA遺伝子変異陽性乳がんは、欧米の女性に多いがんだが、日本人女性でも数%程度、発生している。
遺伝性乳がんへの治療は進歩の度合いが高く、女優のアンジェリーナジョリーさんのような「予防的切除」も選択肢の一つとして登場している。
アストラゼネカ社の新薬の臨床試験結果は、遺伝性乳がんの患者さんに対しては、さらなる朗報、吉報といっていい。
ただ、現在、この国で猛烈な勢いで広がっているのは、「女性ホルモンをエサ、食べ物にする」、「ホルモン受容体陽性」、いわゆるルミナルタイプ型の乳がんだ。
中でも、増殖頻度が高いルミナルBタイプという、やっかいな乳がんの治療の進歩を期待したい。