やはり、昨年9月に、タレントの北斗昌さんが40代で乳がんを患ったことが判明し、右乳房全摘出手術を受けられたニュースの波紋は大きかった。都市圏では、乳がん検診(マンモグラフィ)は、3月末までの年度内、軒並み、「予約で満杯」となっている。
さらに、切除手術の予約も、進行の早い、より悪性度の強いもの以外は、「3か月待ち、4か月待ち」となっている。
ところで、先週19日に国立がんセンターなどが発表した、がんの「最新の5年生存率」、そして「初の10年生存率」のデータには、もう一つ、注目すべき項目がある。各部位がんの治療における「手術率」である。
近代のがん医療でも、原則、切除が最も完治の確率が高く、優先されている。ただし、いうまでもなく、患者さんへの体力的負担が大きく、免疫力低下を招きやすいというリスクがある。
つまり、本来なら、そうしたデメリット、リスクを超える「成果期待」がなければ、切除手術を受けることは、「割に合わない」といっていい。
今回発表された最新データでは、そうした「割に合わない」、逆に「割に合う」がんの目安を提示してくれているといっていい。
ずばり、「手術率90%前後」の乳がんや大腸がんは、「5年生存率」も、70~90%超と、「割に合う」といえる。一方、「手術率30~50%超」のすい臓がんや胆のう・胆管がんは、「5年生存率」が、9~20%台後半と、「割に合わない」といえる。
すい臓がんや胆のう・胆管がんに対しては、やはり、放射線、さらには化学療法の劇的進歩が強く望まれるのだ。
乳がんについていえば、手術はまちがいなく割に合います!ただし、全国の病院さま、「取り違え」などは絶対に許されませんぞ。