磯野貴理子さんが発症した脳梗塞は日本人の「不動の最上位死因」、女性に多し、にご注意のほどを! | 乳がん、大腸がんでは死なない、すい臓がんは絶対撲滅するしかない、がん検診率大幅アップ目指すヒデさん日誌

乳がん、大腸がんでは死なない、すい臓がんは絶対撲滅するしかない、がん検診率大幅アップ目指すヒデさん日誌

日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

 本当にびっくりだ。
 「行列ができる法律相談所」など、バラエティ番組でひっぱりだこ、元気いっぱいだったはずのタレントの磯野貴理子さん(50、あ、書いてしまった)が脳梗塞で倒れ、緊急入院したことを所属事務所が昨日(28日)、書面で発表した。

 磯野さんは先週木曜日(23日)に自宅で体調不良を訴え、24歳年下の夫(うらやましい!)の高橋東吾さんが付き添い、救急車で都内の病院に搬送されたとのこと。診察の結果、脳梗塞と診断されたが、命に別状はないという。

 脳梗塞は、なんらかの理由で脳の血管が閉塞し、血流障害が発生して、脳の一部が壊死する病気だ。放置すれば、脳全体の機能が失われ、時間を置かずに死に至ってしまう、恐ろしい、「致命的な」病気といってもいい。
 脳梗塞は、長年に渡って、「肺炎」と並んで日本人の死因の最上位の死因の一つとなっている。
小社発行の最新刊「日本人の死因2014年版」では、第2位の死因であり、同書が参照した2012年厚生労働省人口動態調査統計では、7万1962人が亡くなられている。
 2000年代に入っても、毎年7万人を超える方が亡くなっているが、「微減傾向」が続いている。
 背景として、「日本人の死因」シリーズや、本ブログで指摘し続いているように、「救急医療の進歩」が上げられる。近年でも、巨人軍名誉監督の長島茂雄さん、歌手の西城秀樹さん、さらにテレビ局の女子アナも脳梗塞を発症したが、一命をとりとめている。

 ただし、脳梗塞は「救急医療の進歩」で一命をとりとめても、「重度の後遺症」が残ることがしばしばある。早期治療、そしてご本人のリハビリ努力などが欠かせない病気でもある。

 ちなみに脳梗塞は、他の多くの「上位の日本人の死因」と異なり、発症、そして亡くなる方とも、女性の比率が高い「死因」の一つである。2012年も男性が3万3822人亡くなられたのに対し、女性は3万8140人が亡くなられている。
 女性の方が男性に比較して、全体的に骨格筋などが弱いことが直接的な要因と考えられている。
脳梗塞のリスク因子である、高血圧や喫煙などを抑制、排除して、適度な運動を心がける、などが必要だ。女性の方々、くれぐれもご用心のほどを。

  以下は発表された磯野さんのコメント。
 「この度は、ご迷惑ご心配おかけして申し訳ございません。お詫び申し上げます。異変に気付いて病院に運んでくれた夫に命を拾ってもらいました。ご心配おかけした皆さまのためにも、絶対治して元気な姿で戻ってきます! 1日も早くまた皆さまにお会いできますように頑張ります」