前からつねづね思っていたこと。
抗がん剤投与を開始してから、すでに6回を経過し、
なんとか、あと2回で終了できるところまできた。
喉元すぎればなんとかというが、FECのときの苦しみ、
タキソテールになってからのひどい身体の痛み、
回数を追えば、自分なりに対処の仕方を工夫し、我慢し乗り越えてきたような気もする。
大丈夫だと思っていたら、寒くなって突然、しびれが出るようになったり、
タキソテールになって、ほんの少し残っていた髪がとうとうなくなってしまったり・・・
身体に抗がん剤が蓄積されているのだから、あと2回はあなどれないと肝に銘じていたり。
でも、途中思ったこと。
治療前に歯医者に行きたかった。
これは、9月、10月に歯の痛みも感じたからである。
虫歯であるのかと疑うほどであり、実際虫歯かもしれない。
ちょうど、誕生月は、歯医者に行くことにしているが、今年はそれが叶わなかった。
歯石もつき、正直歯はきれいでない・・・。
でも、医者に聞いたら、歯医者だけは行くなという。
白血球が下がっているところに歯医者にいくと菌が入りやすいからとのこと。
それにしても、最初も何を食べてもいいといわれたが、(乳製品についての話はあったが)
白血球が下がっているときは、生ものを食べるのは避けようという注意はないし、知らなかった。
おかげで、抗がん剤投与10日後にお寿司やお刺身を食べまくり、そして菌にやられて入院・・・。
白血球ならずに好中球まですごい下がった。
いや、医者は万能ではない。言い忘れもあるし、標準的な症例を元にした話をするから、
私の症状がでないと、ある意味注意する事柄が増えないのかもしれない。
初診から間髪をいれずに、1週間後から抗がん剤投与を始めてしまった。
抗がん剤投与をするまでに、やらねばならぬこと。
もっとあったはずだ。
幸い、仕事は告知されてから、短時間労働になることを想定し、ある程度引継ぎをしてきた。
よもや休職するとは思っていないから、それも中途半端であった。
抗がん剤を受ける前にすること。
調べればよかったのかもしれない。
でも、そういうのって、「がん」です。といわれた人間にとって、そこまで果たして気が回るのか。
病院によっても違うのかもしれないけれど、治療についてかいた標準的な冊子でどこまでわかるものだろうか。
5ヶ月経ってようやく病院のしくみになれ、病気をしっかりみようと思えるようになった。
同時に、無知であることがいかに怖いことか、知らないほうが幸せとは思うが、
最低限、治療に入る前の準備事項は、知っておくべきだ。
あとから、あーそうなんだ・・・が最近多すぎる。
手術までに、そうことのないよう、もう少し病気を知るべきだと思うこのごろである。