スパルタスロンというレースを知ってますか?
「トライアスロンとは違うの?」「自転車じゃなくて何かで走るの?」
など聞かれることも多いのですが、実にシンプル。
ギリシアのアテネからスパルタの街までの246キロを制限時間36時間以内で走りぬく競技です。
途中にはゴールを含め75か所のチェックポイントがあり、補給、着替えなどができます。
これらのエイドステーションでは大会スタッフが用意したドリンクや食べ物の他に、
前日預けた自分の荷物をピックアップすることができます。
街灯もない田舎道を真夜中に走るので、
夕刻に通過しそうなエイドには前を照らすヘッドライトを置いたりします。
コースはパノラマ。
世界遺産のパルテノン神殿からアテネの市街へ駆け下り、
エーゲ海沿岸をひたすら走ります。
80キロ地点では絶景の切りとおし、コリントス運河の大エイドがあり、
それからの内陸部はオリーブ畑とぶどう畑がつらなるギリシアらしい風景に。
途中には神殿の遺跡があり、峠の小さなワイナリーがエイドだったりします。
徐々に標高が上がり、真夜中に突如と表れるのが160キロ地点のサンガスの山。
足を踏み外したらまっさかさまという絶壁をヘッドライトの光だけを頼りによじ登り、
次にめざすのが山あいの小さな集落。徐々にあけてゆく朝日に輝く風景は神々しいまでの美しさです。
ゆるやかに下る国道をすぎるとスパルタの街が見えてきます。
最後の500メートルはまるでパレード。
広場に続くメインストリートに入ると村の子どもたちが自転車で後ろに並び、
ギャラリーや先着したランナーたちがヒーローを迎えるように拍手で迎えてくれます。
勇者の名前が高らかにアナウンスされ、英雄レオニダス像の足にキスをしてゴール!
女神の衣装、トーガを身にまとったギリシア美女たちから月桂冠と水の入った杯を渡され、
祝福を受けます。
そう! まさに「リアルドラクエ」!
次々と変わるステージに、各エイドでゲットするアイテム、
そして隠れキャラも次々に登場します。
疲れた時に元気になるかな、と思っておいておいた大好物のお菓子が
魔法の杖レベルのパワーを発揮したり、
小さな教会で村人たちが温かいスープをふるまってくれたりします。
思わぬトラブルに悩まされたり、見ず知らずのランナーとともに励まし合って峠をめざしたり、
マラソンレースというより大規模な障害物レースなのです。
その分、達成感も格別。誰にでも薦められないけれど
興味があれば一度は挑戦してほしいレースです。
そんな過酷でワンダフルな大会に2008年に初挑戦し、
35時間57分という制限時間ぎりぎりのタイムで完走しました。
そして2010年の9月、再びチャレンジします!
なぜそんなとっぴょうしもないレースに参加することにしたのか、
それまでのトレーニング内容は、そしてどんなレースだったのか、
そんなスパルタスロン完走記をこのブログではお届けします。
制限時間ぎりぎりの35時間57分でゴール。必死すぎてその瞬間は実感も感動もなし。
安堵だけでした。隣は最終ランナーたちを出迎えに来た優勝者スコット・ジェレク選手。
完走者にはメダルと楯が贈られる。アテネの街に帰ってからの祝賀パーティでは
完走者全員が壇上に立ち、表彰される。このときに初めて完走を実感できたかも…!
written by Noriko Maniwa
「トライアスロンとは違うの?」「自転車じゃなくて何かで走るの?」
など聞かれることも多いのですが、実にシンプル。
ギリシアのアテネからスパルタの街までの246キロを制限時間36時間以内で走りぬく競技です。
途中にはゴールを含め75か所のチェックポイントがあり、補給、着替えなどができます。
これらのエイドステーションでは大会スタッフが用意したドリンクや食べ物の他に、
前日預けた自分の荷物をピックアップすることができます。
街灯もない田舎道を真夜中に走るので、
夕刻に通過しそうなエイドには前を照らすヘッドライトを置いたりします。
コースはパノラマ。
世界遺産のパルテノン神殿からアテネの市街へ駆け下り、
エーゲ海沿岸をひたすら走ります。
80キロ地点では絶景の切りとおし、コリントス運河の大エイドがあり、
それからの内陸部はオリーブ畑とぶどう畑がつらなるギリシアらしい風景に。
途中には神殿の遺跡があり、峠の小さなワイナリーがエイドだったりします。
徐々に標高が上がり、真夜中に突如と表れるのが160キロ地点のサンガスの山。
足を踏み外したらまっさかさまという絶壁をヘッドライトの光だけを頼りによじ登り、
次にめざすのが山あいの小さな集落。徐々にあけてゆく朝日に輝く風景は神々しいまでの美しさです。
ゆるやかに下る国道をすぎるとスパルタの街が見えてきます。
最後の500メートルはまるでパレード。
広場に続くメインストリートに入ると村の子どもたちが自転車で後ろに並び、
ギャラリーや先着したランナーたちがヒーローを迎えるように拍手で迎えてくれます。
勇者の名前が高らかにアナウンスされ、英雄レオニダス像の足にキスをしてゴール!
女神の衣装、トーガを身にまとったギリシア美女たちから月桂冠と水の入った杯を渡され、
祝福を受けます。
そう! まさに「リアルドラクエ」!
次々と変わるステージに、各エイドでゲットするアイテム、
そして隠れキャラも次々に登場します。
疲れた時に元気になるかな、と思っておいておいた大好物のお菓子が
魔法の杖レベルのパワーを発揮したり、
小さな教会で村人たちが温かいスープをふるまってくれたりします。
思わぬトラブルに悩まされたり、見ず知らずのランナーとともに励まし合って峠をめざしたり、
マラソンレースというより大規模な障害物レースなのです。
その分、達成感も格別。誰にでも薦められないけれど
興味があれば一度は挑戦してほしいレースです。
そんな過酷でワンダフルな大会に2008年に初挑戦し、
35時間57分という制限時間ぎりぎりのタイムで完走しました。
そして2010年の9月、再びチャレンジします!
なぜそんなとっぴょうしもないレースに参加することにしたのか、
それまでのトレーニング内容は、そしてどんなレースだったのか、
そんなスパルタスロン完走記をこのブログではお届けします。
制限時間ぎりぎりの35時間57分でゴール。必死すぎてその瞬間は実感も感動もなし。
安堵だけでした。隣は最終ランナーたちを出迎えに来た優勝者スコット・ジェレク選手。
完走者にはメダルと楯が贈られる。アテネの街に帰ってからの祝賀パーティでは
完走者全員が壇上に立ち、表彰される。このときに初めて完走を実感できたかも…!
written by Noriko Maniwa