【東京優駿】予襲復讐 | 魂剣石をも切る

魂剣石をも切る

世に灯篭切りといふ。江戸時代剣聖とうたわれし一文字流神泉正宗が家康に請われ一度だけ御前にて石灯篭を一刀両断。以来三百余年剣道界に於いて幻の業とされこれを極めたるものなし。不可能を可能とする意の“魂剣石をも切る”といふことわざはこれをいふなり。

2024年5月26日 日本ダービー



記憶に残るダービーのひとつに

マキシマム ザ ホルモンの「予襲復讐」が

CDショップ大賞を受賞した年

2013年5月26日






遡ること約3年

2010年3月27日 毎日杯

ザタイキが故障発生により転倒

悲しい事故に…

鞍上も

左鎖骨遠位端骨折

腰椎横突起骨折

右前腕裂創



“見た目で決めつける”我らは

さすがの天才・武豊騎手も

長期離脱と思われたが

奇跡的な回復を見せ復帰

世間は怪我を

“その重さもわからずたやすく軽く見下し”

やっぱり武豊と考えた





結果は

休養期間の影響か9年振りに100勝を下回り

年間69勝

2011年は自己ワーストの64勝

2012年は

さらに下降し56勝


“普通や一般という名の「異常な正常者」”たちは

怪我によりもう…と

それが

”そんなまともな人々の「正気の沙汰」”の

意見もあった



低空飛行の中出会った一頭


ラジオNIKKEI杯2歳Sで乗り替わり3着

年明けの弥生賞は5着と煮え切らない



そして

なんの因果か次走の毎日杯で

重賞初制覇

皐月賞は回避したが

武豊騎手の得意とする京都競馬場の

京都新聞杯も連勝


“牙はまだ生えておる‼︎さあ行くぞ!鬱憤GO‼︎”

そう言わんとばかりの勢いで

ダービーを1番人気で迎える



皐月賞馬ロゴタイプ

古馬で天皇賞(秋)宝塚記念を勝つラブリーデイ

後にジャパンCと菊花賞を勝つエピファネイア


強豪を押さえ

“ぶっ生き返した”

武豊騎手は

ダービー5勝目を上げる



その馬は

自身が手綱を握り無敗で三冠を制した

ディープインパクトが父という

縁のある馬で





名は

キズナ(絆)


出来過ぎとも言えるドラマで


「僕は帰ってきました」とコメント

絵になる男である



2024年の日本ダービーは

ダノンデサイル


前走の除外の影響は気になるが

京成杯では外を回って

アーバンシック相手に勝利

父エピファネイアに

母系はボールドルーラーの系統

ダービーに合いそう