【ターコイズS】ロマンスの神様 | 魂剣石をも切る

魂剣石をも切る

世に灯篭切りといふ。江戸時代剣聖とうたわれし一文字流神泉正宗が家康に請われ一度だけ御前にて石灯篭を一刀両断。以来三百余年剣道界に於いて幻の業とされこれを極めたるものなし。不可能を可能とする意の“魂剣石をも切る”といふことわざはこれをいふなり。

2023年12月16日 ターコイズS




記憶に残るターコイズSのひとつに

「冬の女王」と呼ばれる広瀬香美さんが

「ロマンスの神様」をリリースした年

1993年12月18日



この年の牝馬三冠

一頭の馬を私は追いかけていた


その馬は岩手からやってきた

いわゆる◯地 地方出身馬

JRA初戦クロッカスSで

9番人気ながら2番手追走で早め先頭ながら

上がり最速で駆け抜けた姿に一目惚れ


桜花賞、オークスとベガの2着

クイーンSを勝って挑んだ最終戦

エリザベス女王杯

ベガが3着に敗れると

自身もローズS含む3連勝中の

1番人気スターバレリーナに次ぐ

10着に敗れてしまう

勝ち馬はクイーンSで破った

ホクトベガ


次走に選んだのがターコイズS

まだ牝馬限定のオープンハンデ戦

しかしG1馬のはずのホクトベガより

斤量は0.5kg重い

しかし1番人気はこの馬

ユキノビジン

1.9倍の圧倒的な支持率



しっかり1着になり

古馬混合ながらエリザベス女王杯16着の

アルファキュートを引き連れ

ホクトベガを3着に沈めた


ベガ、ノースフライト、スターバレリーナ

2歳女王スエヒロジョウオーを

エリザベス女王杯で破った

ホクトベガに勝った


それで満足したのか

これがラストランだった



担当の厩務員の方は

この馬が縁で結婚し

娘はユキノさん(タレントの優希乃さん)

「ロマンスの神様」は粋な計らいを…



広瀬香美さんの歌声を聞くと

なぜか

雪の美人を思い出す



2023年のターコイズSは

ウインピクシス


マイルは2歳時のサフラン賞以来だが

折り合いに不安のある馬なので

距離短縮はプラスに働きそう

そのサフラン賞は同コースで

2着だったが

勝ち馬は次走で重賞を勝ち

阪神JF3着、桜花賞2着の

ウォーターナビレラだから

コース相性も良さそう