【京都大賞典】時の扉 | 魂剣石をも切る

魂剣石をも切る

世に灯篭切りといふ。江戸時代剣聖とうたわれし一文字流神泉正宗が家康に請われ一度だけ御前にて石灯篭を一刀両断。以来三百余年剣道界に於いて幻の業とされこれを極めたるものなし。不可能を可能とする意の“魂剣石をも切る”といふことわざはこれをいふなり。

2023年10月9日 京都大賞典


記憶に残る京都大賞典のひとつに

1993年10月10日




このレースの勝ち馬

メジロマックイーン

単勝は1.2倍


メンバーも前哨戦とはいえ

それほど弱くなく

前年の有馬記念1.2着馬

メジロパーマーとレガシーワールド


高松宮杯

で皐月賞馬ナリタタイシンから逃げ切った

ロンシャンボーイ


アルゼンチン共和国杯勝ち馬

ミナミノアカリをはじめ

10頭中7頭が重賞勝ち馬


重賞未勝利でも皐月賞2着がある

シャコーグレイド


骨っぽいメンバーだった



その中 圧倒的な人気に応え

レコードの2.22.7

驚異的なタイムで完勝


ジャパンCの

ホーリックス、アルカセット、アーモンドアイ

それらに比べると遅いが


少頭数の前哨戦と考えれば素晴らしいタイム


2着のレガシーワールドが次走

ジャパンCを勝つのだから

内容も濃かった



ステイヤーのイメージが強い

メジロマックイーン


スピードのあるステイヤー

これは凱旋門賞を勝つ可能性がある馬の

ひとつの資質と個人的に思っている


オルフェーヴルの母父に

名を連ねるメジロマックイーン

時代がまだ海外思考のない時で

ひょっとすると…

なんて時の扉を開けてみたくなる

そんなレース



しかし

このレースは

メジロマックイーンの最後のレースと

なってしまった


2023年の京都大賞典は

ヒンドゥタイムズ


直線平坦で偶数馬番で好走する馬

前走は58.5kgで前残りが合わなかった

道悪でも勝ち鞍があり

改修前の京都で3勝クラスを勝ち上がっていて

京都の外回りは合う