【エプソムC】推し活 | 魂剣石をも切る

魂剣石をも切る

世に灯篭切りといふ。江戸時代剣聖とうたわれし一文字流神泉正宗が家康に請われ一度だけ御前にて石灯篭を一刀両断。以来三百余年剣道界に於いて幻の業とされこれを極めたるものなし。不可能を可能とする意の“魂剣石をも切る”といふことわざはこれをいふなり。

2023年6月11日 エプソムカップ



記憶に残るエプソムCのひとつに

2022年6月12日




昨今

なんちゃらハラスメントという言葉を盾に

ハラスメントという言葉によるハラスメントを

中間管理職へ強いるモノ

転職ありきで入社してくるモノ


なかなか部下を育てる気になれない

そんな事を目にする・耳にする



そんな世の中に

ほっこりさせるエピソードがあった年





それは

このレース11着

トーラスジェミニと

原優介騎手

小桧山悟調教師

のお話



トーラスジェミニは

前年の安田記念を5着しており

この年も参戦プランがあった



しかし

エプソムCに参戦した


その理由が

「オーナーとも原がG1に乗れるなら彼で使おうと話していたんだ。(規定の勝利数が)ちょっと間に合わなさそうだからね」


近走は二桁着順が多く

どちらに出ても勝ち負けは

厳しかったと思う


それでも

入着時の賞金や好走時の栄誉

人間 G3よりG1を選びたいもの


もちろん

オーナーも厩舎も

余裕があるからこそなのだろうが

弟子への推し活

できる環境を整えているのが

素晴らしいこと



乗り替わりが当たり前の時代に

微笑ましい話である







原騎手は

デビュー5ヶ月で所属変更しているが

最初の所属厩舎がダメとか

小桧山調教師が素晴らしいとか

個人的には思わない


オーナー含めた

相互の相性が良かったのだと思う


素晴らしかったのは

その組み合わせを作った出会い自体だと



今年フリーになった原騎手は

今まで出会った人の愛に

応える活躍を期待したいものである



2023年のエプソムCは

カワキタレブリー


ここまでマイル以下の出走歴で

1800mは初めてだが

過去

クローバー賞 3着

デイリー杯2歳S 3着

2勝クラスの勝ち上がりと

距離延長では馬券圏内に入っている


血統的に

短期志向があるが

ドレフォン産駒は

ジオグリフが皐月賞を勝っているように

ミドルディスタンスなら許容範囲だろう


馬格がないので

多頭数と道悪が気になるが…