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からだの真ん中に
ぽーんと
問いを投げ込むと
呼応するかのように
辺りが一斉にさざめきだす
それに構わず
ただ静けさの中に
身を置いていると
そのさざめきが
形を成して現れはじめる
まるで最初から
そこに存在していたかのように
私はニッコリほほえんで
その存在に触れてみる
「はじめまして」
「ひさしぶりだね」
矛盾をはらんだ
やりとりさえ自然で
その存在は
あてどなく私を導いてゆく
行く先など分からずとも
指さすその先には
必ず答えが待っている
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stand.fmさんで詩の朗読をはじめました
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