
ドキュメンタリー映画「サンマとカタール」を見に行ってきました!
復興の大きなきっかけとなった水産加工施設「マスカー」を始めとした、女川の復興の軌跡をたどる映画として、反響を呼んでいるようです。
マスカーは、中東のカタールからの支援を受けて建てられた冷蔵冷凍施設で、壊滅的被害を受け、がれきだらけの女川にいち早く建設された復興の第一歩となった建物。
女川の人々は、何よりも先立って建てられたこの「マスカー」を見て、「本当に女川は復興するんだ!」と希望を感じたと言います。
そんな女川の人々へのインタビューや、集会での取材、BAR OWLでの会話、町の移り変わりを定点カメラで撮った様子、町が一望できるドローンでの撮影...
町の移り変わりのシーンでは、震災後しばらく残されていた倒れた建物も写っていて「ああ、あの建物あったな~...」と、徐々に新たな建物ができている今の女川を思い出し、1歩1歩歩んでいる女川に心を寄せました。
見知っている女川だからこそ、すごく親近感があるけれど、やはり知らない事のほうが多く、気付かされることが多かったのですごく見入ってしまいました。
震災直後、観光客が写真を撮って歩く姿を快く思ってはいなかったというインタビューのシーンがあったのですが、そのインタビューを見て、私が最初に女川に入った時の心境を思い出しました。
とにかくめちゃめちゃ人の心に気を遣っていたな...と。
今でもその気持ちは変わりませんが、私は女川の方々と同じ光景を目の当たりにしたわけではなく、そこで誰かを亡くしたり、身が裂けるほどの悲しみや苦しみを味わったわけではありません。
そんな自分が、非常に残念な出来事が沢山起こった、壮絶なシーンが沢山あったような場所に、のこのことやってきて、何が出来るんだ、と。
逆に傷口に塩を塗るようなことになってしまうのでは無いだろうか、と。
むしろ、来ずに何もしないほうが何も起こらないし、誰を傷つけることもないのではないのか、と。
でも、それでは何も生まれないし、進まない。
先日、ルネ缶でも町長や岡さんがおっしゃっていましたが、上記のインタビューの方も同じようなことをおっしゃっていて....
元々女川町民はそこまでオープンな人柄ではなく、震災をきっかけにボランティアの方々などに沢山助けられ、その中で受け入れる側の心境も変わって行った、と。
震災は悲しい出来事だったけれど、震災があったからこそ今の女川がある、と。
その言葉を聞いて、やっぱり「なにもしない」のは違う。と確信を持ちました。
何が一番役立てるんだろう...と精一杯考えた末の行動はは必ず人の心に届くと思いました。
映画を見ながら本当に色々なことを考えさせられました。
力強く復興に向かう女川の姿は、私に力を与えてくれました。
こちらの映画は上映延長が決定するほど好評とのこと!
27日までやっているようなので、是非見てみてくださいね!
「サンマとカタール」
http://onagawamovie.com/
...それにしても、映画の中に「阿部さん」ってめちゃめちゃ沢山出演されていたけど、女川町民には「阿部さん」って多いのかな~?
「岡さん」も多かった気がするな~。