サルミアッキ

これ、何かわかります？


先日 私が買った本の一冊に 片桐はいりさんのエッセイ「わたしのマトカ」があります

片桐はいりさんが、映画「かもめ食堂」の撮影で滞在された フィンランドの日々を綴ったエッセイです

そして、この本の初っ端に 画像の物体のことが綴られていたのです

この物体は、うちの長男が 昨年末、フィンランドに行き、フィンランド人の友人の御宅に招待された時に頂いたお菓子「サルミアッキ」と言うもので

なんだか 磁石のようで お世辞にも「美味しそう」とは言えないものなのだけど

折角 頂いたし、何事も経験と思って口にしたら



本当にフィンランドの方には 申し訳ないのですが

口に入れて ５秒もしないうちに吐き出してしまったんです

本当に磁石を食べてるみたいで

その後、何度も何度も挑戦したけれど、一度も 飲み込むことは出来ず、だけど 捨てられず 一ヶ月も 戸棚の片隅に置いてました


で、片桐はいりさんの本を読み始めた時に、この「サルミアッキ」のことが 書かれあったのです

片桐はいりさんの本によると

フィンランドのコンビニやキオスキでは、お菓子の棚の多くの部分をサルミアッキの不気味な黒が占めていて

はいりさんが、サルミアッキを買い占めて 撮影現場に置いておくと、フィンランド人のスタッフは、どんな菓子よりサルミアッキを食べていて すぐに 袋が空になっているらしいのです

これは…

人参嫌いとか、納豆嫌いの問題ではなくて

このサルミアッキを誰もが好んで食べるという、国民の味覚の違いに 本当に驚きました


サルミアッキ （フィン語） salmiakki) 塩化アンモニウムとリコリス（甘草の一種）による菓子である。その他の食品や飲料の味付けとしても使用される


ちなみに、塩化アンモニウムを調べてみたら

扱い方に「目や手に着いたら多量の水でよく洗い流す。・飲み込んだら，口をすすぐ」

とありました